若く逝きしもの
フランス・エーミル・シッランパー (著), & 2 その他
出版社 : 静風社; 四六版
発売日 : 2022/8/20
言語 : 日本語
単行本(ソフトカバー) : 392ページ
フィンランドの農村に暮らす少女シリヤが、過酷な運命に翻弄されながらも、北欧の大自然を慈しみ、人を愛し、ひたむきに生きた姿を描いた感動の物語。 フィンランドのノーベル文学賞作家シッランパーが1931年に発表した名作。ピアニストの舘野泉氏が2013年1月の朝日新聞で、思い出の書物として紹介していた筑摩書房版(1953年発行)が、約70年の時を経て、待望の復刊。 ※今回の復刊は送り仮名や漢字表記など、一部整理しています。 −ピアニスト舘野泉氏のコメント− 「年若く美しい田舎娘シリヤに死が訪れたのは、夏至のヨハネ祭の一週間ばかり後の、夏の日もまだ若々しくかがやいている頃だった。」と静かに語り出されるこの物語。原初からの光のように飾らず慎ましいが、自然で誇り高い北欧音楽の底流と同じものを感じ、この数十年もの間に何回となく読み返してきた。
著者について
フランス・エーミル・シッランパー。1888年9月16日-1964年6月3日。フィンランドの作家。南西部のハメーンキュロ生まれ。 代表作に『人生と太陽』(1916、未邦訳)、『聖貧』(1919)、『男の道』(1932、未邦訳)、『夏の夜の人々』(1934、未邦訳)、『人生の美と苦悩』(1945、未邦訳)などがある。 1939年にノーベル文学賞を受賞。