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リミナルスペース 新しい恐怖の美学
¥3,740
ALT236(著)/佐野 ゆか(訳) 照明が点きっぱなしの廊下、誰もいないショッピングモール、記憶の中の学校。 「何も起こらないのに、なぜか怖い」──その感覚に名前を与えたのが“リミナルスペース”です。YouTubeで美学的ホラーを発信するALT236が、映画・建築・ネット文化を横断して解き明かす新しい恐怖論。 恐怖を娯楽としてではなく、「現実の隙間で揺らぐ心のかたち」として描く視点は圧巻。 静寂や空虚の中に“何かがいるような気配”を感じる方へ。 ページをめくるたびに、あなたの中の境界線が少しずつずれていきます。 “人の気配のない出入り口や階段、長い廊下、古びたホテルのロビー、無機質な地下鉄の駅――” こうした日常の裏側に潜む「リミナルスペース」。本書はその美学的ミームを、映画・ゲーム・建築・ネット文化など多角的に掘り下げ、私たちが無意識に感じている“境界としての恐怖”に言葉を与えます。非日常へと誘う“動かない世界”の中にこそ、思考と感情の裂け目があり、そこにこそ“恐怖と自在さ”が息づいているのだと気づかせてくれる一冊です。 著者について ALT236(アルトニニサンロク) YouTubeチャンネル「ALT236」を運営。映像と音響を用いてホラー・美学の構造を探究するクリエイターで、恐怖を引き起こす「場(space)」に注目する研究的視座を持つ。 佐野 ゆか(さの・ゆか) 東京大学文学部南欧語南欧文学専修課程卒、同大学院修了。翻訳者として活動し、美学・芸術書の日本語版制作を数多く手がける。 出版社:フィルムアート社 発売日:2025/9/26 言語:日本語 単行本(並製):192ページ 寸法:B5判変形(約25 × 18 cm)
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ゾンビ化する社会 生きづらい時代をサバイブする
¥1,760
中野 信子 (著), 岡本 健 (著) ゾンビとは現代の教養であり、私たちが生きる社会を映す鏡である―― 脳科学者である中野信子とメディア・コンテンツの研究者ながらVtuber「ゾンビ先生」としても活躍する岡本健がゾンビというフィルターを通して社会を捉え直した1冊。 中野信子 「岡本先生とのセッションはとにかく毎回楽しくて、議論が発散して思考が拡がっていく喜びを味わいました。制限を受けずに知的遊びができる方に出会うことのできる機会はなかなかありません。対談が終わってしまうのは、なんだかさみしく感じられたものでした。きっとわたしは、あとで本書を何度も読み返して、『あんなことも話したかった、こんなことも話せばよかった』と思うでしょう」 岡本健 「中野信子先生とお話をした後は、いつも頭がアツくなります。(略)対談は三回にわけて行われたのですが、毎回話題がどこに転がるかわからないスリリングな時間であるとともに、『どっちに転がっても面白くなる』という安心感がそこにはありました」 【内容について】 本書では、ホラーエンタメとしてのゾンビ映画の歴史を辿りながら、それがどのように社会を映し出す鏡となってきたのかを考察。ブードゥー教に端を発するゾンビが、科学の力で生み出される存在へと変化し、さらには「走るゾンビ」や「意識を持つゾンビ」が登場する中で、人間の階層社会や個と集団の関係性、そして現代人の「思考停止」や「リセット願望」といった心理が浮き彫りになります。 「ゾンビは、人間社会の歪みを鮮やかに描き出す媒介変数である」と語る二人の知的なセッションは、時に脱線しながらも、人間がなぜ物語を必要とし、変化を求めるのか、そして「終わりなき日常」をどうサバイブしていくのかという根源的な問いへと繋がります。ゾンビを介して、人間と社会の奥深さを探求する一冊です。 著者について ●中野 信子:東京都生まれ。脳科学者、医学博士。東日本国際大学教授、森美術館理事。2008年東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。フランス国立研究所ニューロスピン(高磁場MRI研究センター)に勤務後、帰国。脳や心理学をテーマに、人間社会に生じる事象を科学の視点を通して明快に解説し、多くの支持を得ている。 ●岡本 健:奈良県生まれ。近畿大学総合社会学部/情報学研究所教授、京都大学客員准教授。2012年北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院博士後期課程修了。博士(観光学)。京都文教大学総合社会学部特任(任期付)講師などを経て、2019年に近畿大学に着任。専門は観光社会学、メディア・コンテンツ研究。Vtuber「ゾンビ先生」としても活躍中。 出版社 : KADOKAWA (2025/7/30) 発売日 : 2025/7/30 言語 : 日本語 単行本 : 232ページ 寸法 : 12.9 x 1.5 x 18.8 cm
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ヴィム・ヴェンダース パーフェクト・デイズ ダイアリーズ 逆光
¥4,180
高崎 卓馬 (著), ヴィム・ヴェンダース (その他) 奇跡のような映画が出来上がるまで。 巨匠 ヴィム・ヴェンダースとの約2年の記録。 脚本、インタビュー、書簡……全映画ファン垂涎の永久保存版! [収録内容] ◎世界初公開!ヴェンダース語り下ろしインタビュー →『PERFECT DAYS』創作秘話/私淑する小津安二郎から得た学び/ロードムービーとは何か? ◎高崎卓馬によるメイキング・エッセイ&創作メモ ◎ヴェンダースから高崎へ/スタッフへ/主人公・平山正木へ……書簡多数 ◎制作中の折々で撮影された写真の数々/場面写真/美術設定資料など貴重ヴィジュアル多数 ◎ヴェンダースによる英語版脚本+高崎による日本語版脚本 『パリ、テキサス』『ベルリン・天使の詩』『都会のアリス』『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』……数々の傑作を生みだしてきた巨匠 ヴィム・ヴェンダース。 東京を舞台に公衆トイレ清掃員の主人公・平山(役所広司)の日々を描いた『PERFECT DAYS』は、カンヌ国際映画祭や日本アカデミー賞など数々の映画祭で話題になり、全世界でスマッシュヒット!ヴェンダース監督作品史上最高興行収入を記録しました。 本作で共同脚本・プロデュースを務めた高崎卓馬が、準備から公開までの一部始終を克明に記録。 作品ファン必読のメイキングブックにして、ヴェンダースの映画術に魅了され、憧憬してきた映画通たち垂涎の一級資料です! 著者について ●高崎卓馬(たかさき たくま) クリエイティブ・ディレクター、小説家。1969年福岡県生まれ。JR東日本「行くぜ、東北。」など数々の広告キャンペーンを手がけ、3度のクリエイター・オブ・ザ・イヤーなど国内外の受賞多数。 その活動領域は広く、著書に小説『オートリバース』(中央公論新社)や、海外でも評価の高い絵本『まっくろ』(絵・黒井健、講談社)、『表現の技術』(中公文庫)などがある。 また、J-WAVE『BITS&BOBS TOKYO』でMCを担当している。 ●ヴィム・ヴェンダース 1945年ドイツ・デュッセルドルフ生まれ。70年代のニュー・ジャーマン・シネマを生み出したひとりであり、現代映画を代表する映画監督である。第37回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞した『パリ、テキサス』(1984)で、ロードムービーは彼の代名詞のひとつとなり、『ベルリン・天使の詩』(1987)など数々の名作を発表し、80年代、90年代のミニシアターブームを牽引する。現在の日本映画への影響は計り知れない。小津安二郎との出会いは、キャリアのなかで大きな出来事だった。『東京物語』(1953)のタイトルからはじまり、ヴェンダース本人のナレーションで小津の形跡を探す旅を記録した『東京画』(1985)では、小津の映像がもつ優しさと秩序について語っている。また『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』(1999)、『Pina/ピナ・バウシュ踊り続けるいのち』(2011)、『セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター』(2014)など、数多くの斬新なドキュメンタリーなども手がけ、ドイツの現代アーティスト、アンゼルム・キーファーを描いたドキュメンタリー『アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家』(2023)も本年、日本公開された。 映画監督だけではなく、プロデューサー・写真家・作家としても活動を広げている。 彼の撮影した写真は世界中の美術館で展示されており、写真集やフィルムブック、彼が書いたエッセイと共に出版もされている。現在妻ドナータ・ヴェンダースとベルリンに在住。2012年に夫妻はデュッセルドルフにNPO財団「ヴィム・ヴェンダース財団」を立ち上げ、ヴェンダース作品の復元と共に視聴者がいつでもアクセスできるように作業を進めている。また、この財団を通して若いアーティストに「Wim Wenders Grant」を授与するなど、次の世代の映像作家たちを支える活動も行っている。 出版社 : リトル・モア 発売日 : 2024/8/9 言語 : 日本語 単行本(ソフトカバー) : 216ページ 寸法 : 25.7 x 18.2 x 1.4 cm
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小津安二郎発言クロニクル 1903~1963
¥3,850
小津安二郎 (著) 本書は、『東京物語』『晩春』『麦秋』などで世界的に著名な映画監督、小津安二郎のクロノロジカルな発言集です。書籍、映画専門誌、一般雑誌、新聞(一般紙・スポーツ新聞)、日記、手紙、動画、録音などに残された発言、テキストを、その誕生から没年に至る「60年間」に及ぶ軌跡を、年代別、通時的に集成しました。 小津監督は「映画界には言葉が多過ぎるよ」という批判的な発言を残しましたが、映画評論家やジャーナリストは、小津の独創的な映画作品や人格的な魅力に吸引されるとともに、その生の言葉を求め、多くの座談会、対談、インタビュー等の取材が行われました。 その結果、映画監督としては異例なまでに多くの「発言」や「言葉」が世界に残されることになりました。 小津監督はきわめてサービス精神の旺盛な映画作家であったと同時に、映画を愛することに伴った責任感を強く意識した表現者でもあり、ジャーナリズムの要望や期待に多く応えました。 小津監督の周囲には、小津監督を温かく支える家族、親族、友人、小津組というプロフェッショナルな製作集団、脚本家、一流の俳優、映画評論家、研究者、文学者、画家などの芸術家がいました。 このような仲間たちの信頼と愛情の環が、小津監督の発言や言葉を保存し、残すことを大きく支えました。 本書は、その遺産を基礎に、小津監督の発言の軌跡を年代順に集成した発言の年代記=クロニクルです。映画史的な時代背景なども各年代の冒頭の梗概部にまとめ、時代の流れの中に小津監督の発言を置いて味わえます。 また、小津監督と同じ時間を共有した関係者の発言も随所に織り込み、より多角的な視点から小津監督の人柄や人生観、映画作家としての考え方が理解できるように構成しました。 著者について 日本の映画監督(1903~1963)。日本映画を代表する監督の一人。サイレント映画時代から戦後までの約35年にわたるキャリアの中で、原節子主演の『晩春』(1949年)、『麦秋』(1951年)、『東京物語』(1953年)など54本の作品を監督した。ロー・ポジションによる撮影や厳密な構図などが特徴的な「小津調」と呼ばれる独特の映像世界で知られる。親子関係や家族の解体をテーマとする作品を撮り続けた。黒澤明や溝口健二と並んで国際的に高く評価されている。 出版社 : 三四郎書館 発売日 : 2024/11/25 言語 : 日本語 単行本 : 670ページ 寸法 : 14.8 x 3.5 x 21 cm
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ユリイカ2024年2月号 特集=クレイジーキャッツの時代
¥1,870
山田洋次 (著), 菊地成孔 (著), 佐藤利明 (著), & 1 その他 クレイジーキャッツの“いた”時代がとうとう終わりを告げた。だが、エンターテインメントはポスト・クレイジーキャッツを生きているだろうか。ジャズ、コミックソング、喜劇、映画、そしてテレビ、事務所を背負う芸能人であり、新時代のスターであったクレイジーキャッツ、その革新はいかなるものだったのか。戦後の芸能のすべてがここにある、そういいきってみることから再考は始まる。 目次* ❖対談 移譲と再興 / 菊地成孔 佐藤利明 ❖クレイジー・メモリアル クレージーキャッツ・グラフィティ / 髙平哲郎 これぞ私の「クレージー!」 / 宮川彬良 ❖遅れてきた〈クレイジー〉 世代論によるクレイジーキャッツあるいはクレイジーキャッツによる世代論 / 近藤正高 渡辺プロダクションと〈戦後的なるもの〉――芸能ビジネスの近代化とその行方 / 太田省一 ヴァナキュラー・モダニズムとしてのクレイジーキャッツ / 長谷正人 『シャボン玉ホリデー』――日曜夜六時半の快楽 / 小川博司 テレビアーカイブから何が見つかるか――クレイジーキャッツとテレビの〈黄金時代〉 / 石田佐恵子 ❖インタビュー〈1〉 クレイジーキャッツの善き人々 / 山田洋次 聞き手・構成=戸田学 ❖馬鹿と無責任 山田洋次監督作品とハナ肇とクレージーキャッツ / 戸田学 〈無責任男〉の登場――戦後娯楽映画の変容 / 小倉史 クレイジーなマドンナたちの変容 / 小川佐和子 どなたもご存じではない――テレビドラマのクレイジーキャッツ、その芸と色と / 濱田研吾 ❖インタビュー〈2〉 音楽とコメディの幸福なひととき / 伊東四朗 聞き手=編集部 ❖青春のスターふたたび 私の人生を決めた人たち / 三宅裕司 クレイジーにのぼせて / 向井康介 ❖クレイジーが笑う クレージー・オン・ステージ――大劇場のクレージーキャッツ / 中野正昭 喜劇史・笑芸史におけるクレイジーキャッツ / 西条昇 クレージーキャッツを古典芸能から笑い直す / 葛西周 笑いの二つの身体――植木等と松本人志 / 鈴木亘 ❖クレイジーキャッツ・ミュージッキング 「クレイジーの洗面器にタタかれたい!」――昭和のまんなかにいた、ほんとうにオモシロイおじさんたち / 山本正之 いつの世にもクレイジーキャッツ / 鈴木啓之 ❖ディグ・アンド・リッスン クレージーキャッツと大滝詠一 / 湯浅学 あたしのクレージーキャッツ / 輪島裕介 『スイングジャーナル』における、ナベプロからの「暑中御見舞」の研究 / 大谷能生 「スーダラ節」考――笑いとグルーヴは同義である / 渡邊未帆 〈ア段〉のリズムとC調――植木等の笑顔について / 矢野利裕 ❖クロニクル ハナ肇とクレイジーキャッツの時代 1945-1995 / 佐藤利明 出版社 : 青土社 発売日 : 2024/1/29 言語 : 日本語 ムック : 238ページ
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ユリイカ 2013年11月臨時増刊号 総特集=小津安二郎 生誕110年/没後50年
¥1,885
蓮實重彦 (著), 青山真治 (著), 廣原暁 (著), 三宅唱 (著) 固定化されたイメージ、そして神話化された映画監督・小津安二郎。 そんな決まりきったアングルから、何か新しい見方が出てくるのだろうか? 誰も見ていなかった小津安二郎。 生誕110年、没後50年のメモリアルイヤーだからこそ迫る、渾身の総特集号! 出版社 : 青土社 発売日 : 2013/10/12 言語 : 日本語 ムック : 293ページ
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ウェス・アンダーソン 旅する優雅な空想家
¥3,300
イアン・ネイサン (著), 島内 哲朗 (翻訳) 出版社 : フィルムアート社 発売日 : 2022/2/26 言語 : 日本語 単行本 : 223ページ 「映画を作るというのは、混沌を整頓しようとしながら、同時に新しい混沌を生み出してしまうことなのです」 ポップかつシニカル、そして大胆な脚本。キャッチーな色彩とディテールで構築されたセットや小道具の数々。精巧な構図とカメラ移動で生み出されるマジカルな空間演出。そしてひとクセもふたクセもありながら誰もが愛さずにはいられない登場人物たち……。 日本国内のみならず世界中に熱狂的な信者を持つウェス・アンダーソン。この一人の芸術家をめぐり、最新作『フレンチ・ディスパッチ』を含むその全てを総括する評伝がついに刊行! 長編デビュー作『アンソニーのハッピー・モーテル』から『フレンチ・ディスパッチ』まで、素晴らしくも困惑に満ち、個性的かつ一点の汚れもないような10本の映画たちを監督したウェス・アンダーソン 。監督作品のその優れた作家性のみならず、ファッション、音楽、美術、など彼の作品をとりまくディテールは多くの人を魅了する。 本書では、長編監督作はもちろん、『ホテル・シュヴァリエ』『カステロ・カヴァルカンティ』といった短編全作をカバーし、さらには監督が影響を受けた人物や映画作品、プライベートな交友関係についても紹介。あますことなくウェス・アンダーソンの「人生」を詰め込んだ1 冊となっている。 ウェス・アンダーソンの作品に絶妙な親しみやすさを与えているのは、他の誰の映画とも違うという事実に他ならない。 コーデュロイのスーツから、ABC順に整頓された本棚から、アート映画への参照から、アナグマに扮したビル・マーレイに至るまで、彼の映画は彼自身の人生の、そして人格の延長なのだ。 各作品の原点をたどり、インスピレーションの源を探り、どのような過程を経て作品が生まれているのか。多くの美しい場面写真やオフショットとともに、その知られざる神秘を紐解いていく。 【目次】 イントロダクション 1. アンソニーのハッピー・モーテル(1996 年) 2. 天才マックスの世界(1998 年) 3. ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001 年) 4. ライフ・アクアティック(2004 年) 5. ダージリン急行(2007 年) 6. ファンタスティック Mr.FOX(2009 年) 7. ムーンライズ・キングダム(2012 年) 8. グランド・ブダペスト・ホテル(2014 年) 9. 犬ヶ島(2018 年) 10. フレンチ・ディスパッチ(2021) 著者について 【著者】 イアン・ネイサン(Ian Nathan) 映画ライター。著書に『クエンティン・タランティーノ 映画に魂を売った男』(フィルムアート社)『エイリアン・コンプリートブック』『スティーヴン・キング 映画&テレビ コンプリートガイド』(以上、竹書房)『ティム・バートン 鬼才と呼ばれる映画監督の名作と奇妙な物語』(玄光社)などがある。映画雑誌『エンパイア』の編集者およびエグゼクティブ・エディターを務めた後、現在は『エンパイア』誌のほか、『タイムズ』紙、『インディペンデント』紙、『メイル・オン・サンデー』紙、『カイエ・デュ・シネマ』誌などに寄稿を行っている。 【訳者】 島内哲朗(しまうち・てつろう) 映像翻訳者。字幕翻訳を手がけた主な劇映画には「朝が来る」「大怪獣のあとしまつ」「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」「海辺の映画館―キネマの玉手箱」「AI崩壊」「護られなかった者たちへ」「さがす」「キングダム」「スマホを落としただけなのに」「愛のむきだし」「チワワちゃん」「野火」「サウダーヂ」「GANTZ」「忍たま乱太郎」等がある。翻訳した書籍には、フランク・ローズ『のめりこませる技術 誰が物語を操るのか』、カール・イグレシアス『「感情」から書く脚本術 心を奪って釘づけにする物語の書き方』『脚本を書くための101の習慣 創作の神様との付き合い方』、シーラ・カーラン・バーナード『ドキュメンタリー・ストーリーテリング[増補改訂版]』、ジェシカ・ブロディ『Save the Catの法則で売れる小説を書く』(以上、フィルムアート社)等がある。
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彼女たちのまなざし 日本映画の女性作家
¥2,640
北村匡平 (著), 児玉美月 (著) 女性映画作家たちのまなざしからよみとく日本映画の最前線。 “「映画監督」と呼ばれる人々が一人残らず女性であったなら、当然そこに「女性監督」という呼称は生まれえない。かつて映画監督には、男性しかいないとされていた時代があった。”(「序論」より) そのような時代は果たして本当の意味で「過去」となりえているのだろうか? 本書は、この問題提起を出発点として、日本映画における女性作家の功績を正当に取り上げ、歴史的な視座を交えながらその系譜をたどり、彼女たちのまなざしから日本映画の過去・現在・未来を読み替えていくことを試みる、これまでにない映画批評である。 対象をあえて女性のみに限定し、大勢の男性作家たちのなかにいる数少ない女性作家という図式をまずはいったん解体することから始めるというアプローチから、これまでの日本映画の歴史にひそむ性の不平等や権力の不均衡の問題にせまり、日本映画史の捉え直しを通して、新しい地図を描き出す。 伝統的な家父長制から脱却し、多様な属性とオルタナティヴな関係性を個々人が模索する2020年代以降の時代精神から読みとく、日本映画の最前線。 取り上げる主な作家 西川美和、荻上直子、タナダユキ、河瀨直美、三島有紀子、山田尚子、瀬田なつき、蜷川実花、山戸結希、中川奈月、大九明子、小森はるか、清原惟、風間志織、浜野佐知、田中絹代……ほか多数 論考から作品ガイドまで、全原稿書き下ろし 作家ごとの評論だけでなく、日本映画史における女性監督の系譜、次世代の新進作家紹介、今見るべき日本の女性監督作品の100本ガイドまで。作家論、歴史、状況論、作品ガイドまでを網羅した、著者渾身の書き下ろし。 === ◎目次 序論 児玉美月 第1章 日本映画における女性監督の歴史 北村匡平 1 女性監督のパイオニア/2 胎動期──1950〜1980年代/3 黎明期──1990年代/4 ニューウェーヴ──2000年代/5 黄金期──2010年代以降 第2章 16人の作家が照らす映画の現在地 北村匡平+児玉美月 1 西川美和論──虚実、あるいは人間の多面性 2 荻上直子論──「癒し系」に「波紋」を起こすまで 3 タナダユキ論──重力に抗う軽やかさ 4 河瀨直美論──喪失と再生を描く私映画 5 三島有紀子論──陰翳の閉塞空間とスクリーン 6 山田尚子論──彼女たちの空気感と日常性 7 瀬田なつき論──どこにもない「時間」を生きる 8 蜷川実花論──恋と革命に捧げられた虚構の色彩 9 山戸結希論──すべての「女の子」たちへ 10 中川奈月論──世界の崩壊/解放と階段のサスペンス 11 大九明子論──意外と「だいじょうぶ」な女たち 12 小森はるか論──記録運動としての積層と霊媒 13 清原惟論──マルチバースで交感する女性身体 14 風間志織論──日常の細部を照らし出すフィルム 15 浜野佐知論──男根的要請とフェミニズム的欲望の闘争 16 田中絹代論──欲望する身体とセクシュアリティ 第3章 次世代の作家たち 児玉美月 「映画」が孕む暴力性への自覚/日本の社会問題と向き合う/独自の作家性を貫く/学園映画の異性愛規範に抗する/オルタナティヴな関係性を模索する/新たな属性を可視化させる/まだ見ぬ未来へのシスターフッド 〈付録〉女性映画作家作品ガイド100 児玉美月+北村匡平 あとがき 北村匡平 著者について 北村匡平(きたむら・きょうへい) 映画研究者/批評家。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授。単著に『椎名林檎論——乱調の音楽』(文藝春秋、2022年)、『アクター・ジェンダー・イメージズ——転覆の身振り』(青土社、2021年)、『24フレームの映画学——映像表現を解体する』(晃洋書房、2021年)、『美と破壊の女優 京マチ子』(筑摩書房、2019年)、『スター女優の文化社会学——戦後日本が欲望した聖女と魔女』(作品社、2017年)、共編著に『川島雄三は二度生まれる』(水声社、2018年)、『リメイク映画の創造力』(水声社、2017年)、翻訳書にポール・アンドラ『黒澤明の羅生門——フィルムに籠めた告白と鎮魂』(新潮社、2019年)などがある。 児玉美月(こだま・みづき) 映画文筆家。共著に『反=恋愛映画論——『花束みたいな恋をした』からホン・サンスまで』(ele-king books、2022年)、『「百合映画」完全ガイド』(星海社新書、2020年)、分担執筆に『ロウ・イエ 作家主義』(A PEOPLE、2023年)、『デヴィッド・クローネンバーグ 進化と倒錯のメタフィジックス』(ele-king books、2023年)、『フィルムメーカーズ24 ホン・サンス』(宮帯出版社、2023年)、『ジャン=リュック・ゴダールの革命』(ele-king books、2023年)、『韓国女性映画 わたしたちの物語』(河出書房新社、2022年)、『アニエス・ヴァルダ——愛と記憶のシネアスト (ドキュメンタリー叢書)』(neoneo編集室、2021年)、『岩井俊二 『Love Letter』から『ラストレター』、そして『チィファの手紙』へ』(河出書房新社、2020年)、『フィルムメーカーズ21 ジャン=リュック・ゴダール』(宮帯出版社、2020年)など多数。『朝日新聞』、『キネマ旬報』、『文藝』、『ユリイカ』、『文學界』などに寄稿。 児玉美月 映画文筆家。映画を中心にさまざまな媒体で執筆活動を行う。共著に『彼女たちのまなざし——日本映画の女性作家』(フィルムアート社、2023年)、『反=恋愛映画論』(ele-king books、2022年)、『「百合映画」完全ガイド』(星海社新書、2020年)、分担執筆に『ロウ・イエ 作家主義』(A PEOPLE、2023年)、『われらはすでに共にある: 反トランス差別ブックレット』(現代書館、2023年)、『デヴィッド・クローネンバーグ 進化と倒錯のメタフィジックス』(ele-king books、2023年)、『フィルムメーカーズ24 ホン・サンス』(宮帯出版社、2023年)、『ダリオ・アルジェント——『サスペリアの衝撃』』(ele-king books、2023年)、『ジャン=リュック・ゴダールの革命』(ele-king books、2023年)、『韓国女性映画 わたしたちの物語』(河出書房新社、2022年)、『サム・ライミのすべて——『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』への軌跡』(Pヴァイン、2022年)、『アニエス・ヴァルダ——愛と記憶のシネアスト (ドキュメンタリー叢書)』(neoneo編集室、2021年)、『ジョージ・A・ロメロの世界——映画史を変えたゾンビという発明』(ele-king books、2021年)、『岩井俊二 『Love Letter』から『ラストレター』、そして『チィファの手紙』へ』(河出書房新社、2020年)、『フィルムメーカーズ21 ジャン=リュック・ゴダール』(宮帯出版社、2020年)がある。寄稿先に『文學界』、『文藝』、『群像』、『朝日新聞』、『SFマガジン』、『同朋』、『キネマ旬報』、『週刊読書人』、『ユリイカ』、『週刊文春CINEMA!』、『BRUTUS』、『CREA』、『SCREEN』、『Pen』、『GQジャパン』、『25ans』など多数。【写真:SANG-HUN LEE】 出版社 : フィルムアート社 発売日 : 2023/12/26 単行本(ソフトカバー) : 356ページ
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小津安二郎
¥2,970
平山 周吉 (著) 小津のキャメラが捉える原節子の向こうには、戦死した天才・山中貞雄監督の存在があった。 世界に誇る傑作群の謎を解き明かす決定的評伝! 「晩春」「麦秋」「東京物語」――世界に誇る傑作群には、盟友への鎮魂歌がいつも静かに流れていた。 鶏頭、麦畑、未亡人、粉雪、京都東山、龍安寺、そして壺……。 激動の戦後史の中で、名匠は画面のディテールに秘められた想いを託す。 生者と死者との間の「聖なる三角関係」が織り成す静寂の美の謎を解き明かす、決定的評伝! 出版社 : 新潮社 発売日 : 2023/3/29 言語 : 日本語 単行本 : 400ページ
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染織工芸家浦野理一の仕事: 小津映画のきもの帖
¥3,960
浦野理一 (著) 著者の浦野理一は明治生まれの染織工芸家で、小津安二郎監督と交流があり、小津映画の衣装を担当したことで知られています。本書は、小津安二郎の生誕120年と没後60年に発売された記念書籍で、小津映画の「秋日和」「小早川家の秋」などの女優の衣装を担当した経緯や、北鎌倉の自宅などについて紹介されています。 ------------------------------------------------------------------------------------------- 小津映画「秋日和」「小早川家の秋」「彼岸花」「秋刀魚の味」の女優の着物を手がけた、染織工芸家浦野理一の仕事。昭和35年7月22日の讀賣新聞夕刊に「原節子、三年ぶり小津作品へ スタンダード・カラー「秋日和」に出演」という記事が掲載されました。記事には「小津監督はまず着物だと、原を北鎌倉の染色工芸家浦野理一のところへひっぱっていった。」と書かれています。 小津安二郎監督は、映画「秋日和」「小早川家の秋」「彼岸花」「秋刀魚の味」の女優に浦野理一の着物を採用しました。 同時期、浦野は鎌倉にある東慶寺で映画衣裳や新作の展示会を開催し、雑誌「ミセス」に映画衣裳や新作を着た女優が登場する連載を持つなどして、多くのファンを生みました。 しかし、浦野は「着物作家は表に出るべきではない」と裏方に徹したため、多くのファンがいながら、いまだその人となりは秘められた存在になっています。 小津監督の生誕120年、没後60年にあたる今年刊行する本書で、染織工芸家浦野理一の仕事と人間的魅力に迫ります。 #浦野理一 #着物 #小津安二郎 #映画 #工芸 #北鎌倉 出版社 : katsura books 発売日 : 2023/12/12 単行本 : 335ページ 寸法 : 13.5 x 2.5 x 19.5 cm
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WORKSIGHT[ワークサイト]18号: われらゾンビ We Zombies
¥1,980
WORKSIGHT編集部 (編集), 若林 恵 (編集), ヨコク研究所 (編集), 黒鳥社 (編集), 山下 正太郎 (編集), & 1 その他 ゾンビはわたしたち ゾンビは、その発祥から資本主義と深く関わってきた。カリブ海のプランテーションから、消費資本主義、グローバル資本主義、金融資本主義と、資本主義が進化するに連れてゾンビも進化する。そのとき、ゾンビは、単なる比喩を超えて、わたしたちそのものの姿となる。ゾンビ映画の巨匠ジョージ・A・ロメロから、『新感染 ファイナル・エクスプレス』『今、私たちの学校は...』など、世界を席巻する「韓国ゾンビ」まで。ゾンビを知ることは、わたしたち自身を知ることなのだ。 【目次】 ◎巻頭言:ゾンビのすゝめ ゾンビは私たちに何を語りかけるのか? 5冊の書籍をガイドに、現代社会とゾンビの接続点をさぐる。 文=山下正太郎(WORKSIGHT編集長) ◎ゾンビ宣言 高度資本主義の時代における非人間の状態 サラ・ジュリエット・ラウロとカレン・エンブリーが2008年に発表したのが本稿、その名も「ゾンビ宣言」。 ハイチ発祥のゾンビの原型から、映画のゾンビ、そして未知なる 存在的/憑在的ゾンビへ。熱気のこもった哲学的論考を読めば、きっと目を剥くことだろう。 文=サラ・ジュリエット・ラウロ/カレン・エンブリー 翻訳=遠藤徹 ◎ゾンビの学校 ゾンビの学校で現代社会を学ぼう! 講師は名著『ゾンビと資本主義』の遠藤徹先生。 7つのキーワードをもとに ゾンビ映画から読みとく現代社会。 その絶望と、わたしたちの希望。 文=遠藤徹 ◎ゾンビの世界史 コロンブスのハイチ到着からゾンビの物語は始まる。ハイチのヴードゥーの習俗から派生したゾンビは、書物、映画、漫画、ゲーム を通じて、世界の人びとの想像力を駆り立ててきた。年譜でたどる、ヒトとゾンビの500年。 ◎死の報い ジョージ・A・ロメロとアメリカの悪夢 現在のゾンビ映画の定型を「発明」した不世出の映画監督ジョ ージ・A・ロメロは、アメリカ社会を蝕む資本主義、軍国主義、植民地主義、人種差別、性差別を根源から批判しつつ、それを決して脱け出すことのできない牢獄として描く稀代のペシミストだった。「死のうとも、社会が完全に崩壊しようとも、資本主義の外を想像することができない」現代社会において、絶望の巨匠は、いったい何をゾンビに託したのか。アート映画のSVODプラットホーム〈MUBI〉に掲載された渾身のロメロ/アメリカ論を特別掲載。 文=ブライアン・エーレンプリース 翻訳=若林恵 ◎新入社員、『奴隷会計』を読む ゾンビと資本主義はともにカリブ海のプランテーションにルーツがあるという。その両者をつなぐのは「奴隷制」だ。2022年に刊行されたケイトリン・ローゼンタールの『奴隷会計:支配とマネジメント』は、奴隷制がいかに現代の企業マネジメントの基盤となっているかを明かした注目の書だ。2022年春に大手 日本企業に就職を果たした入社8カ月目の新入社員(匿名)に『奴隷会計』を読んでもらった。奴隷制は過去の遺物なのか? それとも現代企業のなかに巧みに温存されているのか? インタビュー・文=若林恵 ◎Kゾンビは右側通行しない 2016年『新感染 ファイナル・エクスプレス』で世界的な注目を浴び、以後『キングダム』『今、私たちの学校は...』など、ゾンビ映画/ドラマに新たな視点を投げこんだ「Kゾンビ」。それは 旧来のゾンビものとはどこが異なり、何を新たに語りかけているのか。韓国の気鋭の映画評論家カン・ドックによる書き下ろし論考。 文=カン・ドック 翻訳=後藤哲也 ◎韓国ゾンビになってみる ゾンビを知るには、ゾンビになってみるのが一番。ストリートダンサーとともにゾンビの動きを身につけよう(ついでに体幹も鍛えられる?)。 ◎バスキアの絵がゾンビにしか見えない ジャン=ミシェル・バスキアは、投機資本主義の愛玩物として搾取され続けながら、それに絶えず異議を申し立て続ける反逆のヒーローとして、いまなお強力なアイコンであり続けている。バスキアは、終わることのない二項対立のなか、死にもせず生きもせず宙吊りにされる。そのありようはまるでゾンビじゃないか。と思えば、絵に登場するアイコニックな「キャラ」もゾンビに見えてくる。「バスキア=ゾンビ」という無理矢理な仮説に、本誌コンテンツディレクターの若林恵が挑む。 文=若林恵 著者について WORKSIGHT編集部 コクヨが掲げる「自律協働社会」というありたい社会像を手がかりに、これからの社会を考える上で重要な指針となりうるテーマやキーワードを拾いあげ、探究していくメディア「WORKSIGHT」。ヨコク研究所と黒鳥社が中心となり構成された編集部が、メールマガジン(毎週火曜日配信)を中心に、書籍、イベントなどコンテンツを展開中!worksight.substack.com 出版社 : 学芸出版社 発売日 : 2023/1/31 言語 : 日本語 単行本(ソフトカバー) : 128ページ
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わが故郷のキネマと文学
¥2,200
矢野寛治 (著) 映画や文学作品に刻まれた言葉の力をていねいに掬い上げた192の随想録。明治から令和まで、150年という時間をふり返る。その時間は、現代を生きる「私」と、どうつながっているのか。大分ゆかりの人々——福沢諭吉、滝廉太郎、柳田国男、菊池寛、種田山頭火、柳宗悦、織田作之助、川端康成、阿川弘之、稲尾和久、埴谷雄高、佐木隆三、松下竜一、松本清張、黒澤明、司馬遼太郎、遠藤周作、村田喜代子、小林秀雄、葉室麟、石牟礼道子、町田そのこ…他100名余 著者について 1948年大分県中津市生まれ。成蹊大学経済学部卒。博報堂OB。元・福岡コピーライターズクラブ理事長。西日本新聞を中心にエッセイ、コラム、映画評、書評を執筆。著書に『なりきり映画考』『団塊少年』(筆名・中洲次郎、以上、書肆侃侃房)、『伊藤野枝と代準介』(2014年度地方出版文化功労賞奨励賞)『反戦映画からの声』『団塊ボーイの東京1967-1671』(以上、弦書房)などがある。「日本文藝家協会」会員。 出版社 : 弦書房 発売日 : 2023/2/15 単行本(ソフトカバー) : 320ページ
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厄介者のススメ ジョン・ウォーターズの贈る言葉
¥2,090
SOLD OUT
ジョン・ウォーターズ (著), 柳下毅一郎 (翻訳) 出版社 : フィルムアート社 発売日 : 2022/8/26 言語 : 日本語 単行本 : 88ページ 幸せと成功を求めるすべての若者に向けて ポップカルチャーのアイコンにして「人民の変態」ジョン・ウォーターズから インスピレーションに満ちたアドバイス 「さあ、世界に出ていって、そいつをファックしてやりなさい。美しく! 」 誰から何を言われても平気でいるための「安心」の作り方が、本の中に充満していた。 何かをしでかす前に必要なのは、この「安心」だ。 ――坂口恭平(作家) 『ピンク・フラミンゴ』や『ヘアスプレー』などで知られる伝説的カルト映画監督ジョン・ウォーターズが、2015年に行ったロードアイランド・デザイン学校の卒業式の祝辞を全文収録。 高校を停学になり、開校以来はじめてのマリファナ・スキャンダルを引き起こして大学を退学した過去をもつウォーターズが壇上から嬉々として卒業生に語った破壊的アドバイスは、瞬く間に口コミでアメリカ全土に広まり、大きな話題となった。 拒絶を恐れず、大いに遊び、敵の声に耳を傾けろ 新しいアイデアで私たちを怯えさせろ 批評家を怒らせてしまえ ウォーターズがスピーチで語ったアドバイスの数々は、年齢を問わず、これから新たな第一歩を踏み出そうとするすべての人たちの心を打つに違いない。 ジョン・ウォーターズはいう。 「時が来ました。騒ぎたてる時が。あなたの番です。騒ぎを起こそう! 」 ただし、アウトサイダーではなく、インサイダーとして。 警戒心をかなぐり捨て、内側から厄介事を引き起こし、自分のもっとも憎むべき敵の新バージョンへと自分自身を変身させるのだ。 「さあ、世界に出ていって、そいつをファックしてやりなさい。美しく! 」 ジョン・ウォーターズから次世代のクリエイターたちへ向けた、知恵と戯言が混在した名スピーチが待望の邦訳!
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昭和の映画絵看板 看板絵師たちのアートワーク
¥2,970
岡田秀則 (監修), 貴田奈津子 (企画) (その他) 出版社 : トゥーヴァージンズ (2021/6/16) 発売日 : 2021/6/16 言語 : 日本語 単行本(ソフトカバー) : 352ページ 都築響一氏 推薦! ==================== 映画がスターという地上の星たちのもので、 スクリーンが銀の幕だったころ、 絵看板は空に浮かぶ巨大な予告編だった ==================== 腕が動く『キングコング対ゴジラ』の巨大看板、 名シーンが盛り込まれた『ローマの休日』の看板、 10メートル近い主演スターたちの切り出し看板――。 昭和の映画全盛期、映画館や劇場街には「手描きの絵看板」が掲げられていた。 本書は、大阪ミナミで絵看板を制作していた工房「不二工芸」の貴重なアーカイブから、国内外の名作300以上の絵看板写真を厳選し、すべての映画解説も収録。今はなき劇場街の賑わいをビジュアルで楽しめるだけでなく、映画看板の写真を通して戦後の映画史を総覧できる一冊。 また、映画看板の作り方、手作り絵の具の話、劇場での失敗談などの詳細を元看板絵師たちに聞いたインタビュー「元映画看板絵師たちの記憶」なども収録。 著者について (監修) 岡⽥ 秀則(おかだ ひでのり) 東京⼤学教養学部卒業。国⽴映画アーカイブ主任研究員。映画のフィルム/関連マテリアルの収集・保存や、上映企画の運営などに携わり、映画展覧会のキュレーションも担当。国内外の映画史を踏まえたさまざまな論考を発表している。著書に『映画という《物体X》』(⽴東舎)がある。 (企画) 貴⽥ 奈津⼦(きだ なつこ) 主に⽇仏間でアーティストのエージェント業務に携わり、広告や出版の仕事が多い。訳書に『フィリップ・ワイズベッカーの郷⼟玩具⼀⼆⽀めぐり』(⻘幻舎)、著書に『絵本のつくりかた〈2〉 ―フランスのアーティスト10 名が語る創作のすべて』(美術出版社)などがある。
