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斜め論: 空間の病理学
¥2,420
松本 卓也 (著) ケアは、どうひらかれたのか? 「生き延び」と「当事者」の時代へと至る「心」の議論の変遷を跡付ける。 垂直から水平、そして斜めへ。時代を画する、著者の新たな代表作! 各メディアで続々紹介! □NHKラジオ「マイあさ !」(2025/8/10)著者出演 □リアルサウンド ブック(2025/8/8)著者インタビュー(聞き手:吉川浩満さん) 「現代は、ケア論の隆盛に代表されるように、人と人との水平的なつながりの重要性をいうことがスタンダードになった時代である。けれども、単に水平的であればよいわけではない。 水平方向は、人々を水平(よこならび)にしてしまう平準化を導いてしまうからだ。けれども、水平方向には日常を捉え直し、そこからちょっとした垂直方向の突出を可能にする契機もまた伏在している。ゆえに、垂直方向の特権化を批判しつつ、しかし現代的な水平方向の重視に完全に乗るわけでもなく、「斜め」を目指すこと……。 そのような弁証法的な思考を、精神科臨床、心理臨床、当事者研究、制度論的精神療法、ハイデガー、オープンダイアローグ、依存症といったテーマに即して展開したのが本書のすべてである。」 (あとがきより抜粋) 自己実現や乗り越えること、あるいは精神分析による自己の掘り下げを特徴とする「垂直」方向と、自助グループや居場所型デイケアなど、隣人とかかわっていくことを重視する「水平」方向。 20世紀が「垂直」の世紀だとすれば、今世紀は「水平」、そしてそこに「ちょっとした垂直性」を加えた「斜め」へと、パラダイムがシフトしていく時代と言える。 本書は、ビンスワンガー、中井久夫、上野千鶴子、信田さよ子、当事者研究、ガタリ、ウリ、ラカン、ハイデガーらの議論をもとに、精神病理学とそれにかかわる人間観の変遷を跡付け、「斜め」の理論をひらいていこうとする試みである。 著者は、2015年のデビュー作『人はみな妄想する』でラカン像を刷新し、國分功一郎、千葉雅也の両氏に絶賛された気鋭の精神医学者。デビューから10年、新たな代表作がここに誕生する。 【目次】 第一章 水平方向の精神病理学に向けて──ビンスワンガーについて 第二章 臨床の臨界期、政治の臨界期──中井久夫について 第三章 「生き延び」の誕生──上野千鶴子と信田さよ子 第四章 当事者研究の政治 第五章 「自治」する病院──ガタリ、ウリ、そしてラカン 第六章 ハイデガーを水平化する──『存在と時間』における「依存忘却」について 補論1 精神分析とオープンダイアローグ 補論2 依存症臨床の空間──平準化に抗するために 著者について 松本 卓也(まつもと・たくや):1983 年、高知県生まれ。2008 年3 月、高知大学医学部医学科卒。2015 年3 月、自治医科大学大学院医学研究科修了、博士(医学)。2016 年4 月より、京都大学大学院人間・環境学研究科総合人間学部准教授。研究分野は、精神病理学、精神分析学、精神医学史、病跡学、フランス現代思想。著作に『人はみな妄想する』(青土社)、『心の病気ってなんだろう?』(平凡社)、『創造と狂気の歴史――プラトンからドゥルーズまで』(講談社)、『享楽社会論――現代ラカン派の展開』(人文書院)、翻訳に『現実界に向かって――ジャック=アラン・ミレール入門』(人文書院)、共訳にダリアン・リーダー『ハンズーー手の精神史』(左右社)、ヤニス・スタヴラカキス『ラカニアン・レフト―ラカン派精神分析と政治理論』(岩波書店)、共編著に『コモンの「自治」論』(集英社)など。 出版社 : 筑摩書房 発売日 : 2025/8/7 言語 : 日本語 単行本 : 320ページ 寸法 : 21 x 15 x 2 cm
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エンド・オブ・ライフ
¥1,870
佐々 涼子 (著) ベストセラー『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』『紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場』の著者が、こだわり続けてきた「理想の死の迎え方」に真っ正面から向き合った。 2013年に京都の診療所を訪れてから7年間、寄り添うように見てきた終末医療の現場を感動的に綴る。 「命の閉じ方」をレッスンする。 200名の患者を看取ってきた友人の看護師が病を得た。「看取りのプロフェッショナル」である友人の、自身の最期への向き合い方は意外なものだった。 残された日々を共に過ごすことで見えてきた「理想の死の迎え方」とは。 在宅医療の取材に取り組むきっかけとなった著者の難病の母と、彼女を自宅で献身的に介護する父の話を交え、7年間にわたり見つめてきた在宅での終末医療の現場を静かな筆致で描く。 私たちに、自身や家族の終末期のあり方を考えさせてくれる感動ノンフィクション。 佐々涼子(ささ りょうこ) ノンフィクション作家。1968年生まれ。神奈川県出身。早稲田大学法学部卒。 日本語教師を経てフリーライターに。 2012年、『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』(集英社)で第10回開高健ノンフィクション賞を受賞。 2014年に上梓した『紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場』(早川書房)は、紀伊國屋書店キノベス第1位、ダ・ヴィンチBOOK OF THE YEAR第1位、新風賞特別賞など数々の栄誉に輝いた。 2020年、『エンド・オブ・ライフ』(集英社インターナショナル)で第3回Yahoo!ニュース|本屋大賞 2020年 ノンフィクション本大賞を受賞。 出版社 : 集英社インターナショナル 発売日 : 2020/2/5 言語 : 日本語 単行本 : 320ページ 寸法 : 13.4 x 2.5 x 19.4 cm
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「心のない人」は、どうやって人の心を理解しているか──自閉スペクトラム症者の生活史
¥2,200
横道 誠 (著) 〈「心がない」ってどういうこと?〉 ◉「自閉スペクトラム症の当事者はマンガ、小説、アニメ、映画、テレビドラマ、音楽などから〝人の心〟を理解しようとしているのではないか?」 ◉その仮説をもとに、さまざまな生い立ちを抱える当事者7人に、自身も当事者である著者が共感を込めてインタビュー。かれらが夢中になったマンガ、小説、アニメ、映画、テレビドラマ、ポップミュージックは、どのようなものだったのか。 ◉インタビューから見えてくる「それぞれの生きづらさ」。そして〝心〟の不思議が浮かび上がる、当事者の生活史にして昭和平成令和サブカル絵巻。 ********** ▶ぼく自身の人生を振りかえってみると、創作物から学んだことが非常に多いと感じるんだ。それこそ人の心の秘密も、多くを本から学んだ。 ▷自閉スペクトラム症者は非言語的コミュニケーションが不得意だって、よく言われるよね。 ▶実際ぼくは日常生活で人の心がわからなくて困惑し、その秘密をひもとくために文学作品に親しむようになったんだ。それで、ほかの「発達仲間」の場合はどうかなって思ったんだ。 ********** 【目次】 はじめに 序章 第1章 HOTASさん 第2章 まるむしさん 第3章 ナナトエリさん 第4章 ヨシさん 第5章 ぽん子さん 第6章 八坂さん 第7章 リナさん 終章 終章 おわりに 著者について 横道 誠(よこみち・まこと) 京都府立大学文学部准教授。文学博士。専門は文学・当事者研究。1979年、大阪府生まれ。40歳で自閉スペクトラム症、ADHDと診断され、発達障害者などのための自助グループ活動を精力的におこなうようになり、その経験をもとに多数の著作を発表している。 単著に『みんな水の中』(医学書院)、『イスタンブールで青に溺れる』(文藝春秋)、『創作者の体感世界』(光文社新書)など、共著に『当事者対決! 心と体でケンカする』(世界思想社)など、編著に『ニューロマイノリティ』(北大路書房)などがある。 出版社 : 亜紀書房 発売日 : 2024/11/22 言語 : 日本語 単行本(ソフトカバー) : 252ページ 寸法 : 18.8 x 13 x 1.9 cm
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運動脳
¥1,650
アンデシュ・ハンセン (著), 御舩由美子 (翻訳) 有酸素運動で脳細胞が増える!脳が活性化する! ★「スマホ脳」著者、本国スウェーデンで 最も売れた本! 人口1000万人のスウェーデンで 驚異の67万部超え! 「生物学的には、私たちの脳と身体は 今もサバンナにいる。私たちは本来、 狩猟採集民なのである」 『スマホ脳』著者アンデシュ・ハンセン最大のベストセラー それが本書『運動脳』。 従来、脳は成人後、衰える一方だとされていた。 しかし、成人後も脳内の前頭葉が大きくなり、 死の直前でも海馬の細胞数が増えた人たちがいた――。 彼らに共通していたのは「有酸素運動」を日常的に行っていたこと。 たった5分のウォーキング・ランニングが脳に作用する! 学力・集中力・記憶力・創造性……脳のあらゆる力を伸ばす 運動の秘訣、大公開! 何歳からでも、5分から効果があります! ! ◎◎本書の要約◎◎ 「ストレスを効率よく解消するには?」「集中力を切らさない技術」「底なしの記憶力を手に入れる」「やる気を科学的に高める方法」「学力を高める本当のやり方とは?」など、 ありとあらゆるパフォーマンスを確実に高める方法が余すことなく明かされています。 ※本書は、2018年3月に小社より刊行された『一流の頭脳』を加筆・再編集したものです。 (目次より) 第1章 現代人はほとんど原始人 第2章 脳から「ストレス」を取り払う 第3章 「集中力」を取り戻せ 第4章 うつ・モチベーションの科学 第5章 「記憶力」を極限まで高める 第6章 頭のなかから「アイデア」を取り出す 第7章 「学力」を伸ばす 第8章 健康脳 第9章 最も動く祖先が生き残った 第10章 運動脳マニュアル 著者について アンデシュ・ハンセン(Anders Hansen) 精神科医。スウェーデンのストックホルム出身。 カロリンスカ研究所(カロリンスカ医科大学)にて医学を、ストックホルム商科大学にて企業経営を修めた。現在は上級医師として病院に勤務するかたわら、多数の記事の執筆を行っている。 これまでに、『ダーゲンス・インドゥストリ』(スウェーデンの経済新聞)、『SvD』(スウェーデンを代表する朝刊紙の1つ)、『レーカレ・ティードニング』(スウェーデンの医療関係者向けの雑誌)、『ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル』などに医学研究や医薬品に関する記事を2000件以上寄稿。ラジオやテレビでも情報を発信し、とくにテレビ番組『科学の世界』への出演で有名。自身のテレビ番組もスウェーデン国内で持っている。講演活動も精力的に行っている。 精神科医として活動するかたわら、テニス、サッカー、ランニングに励み、週に5日、少なくとも1回45分取り組むようにしている。 主な著書に『スマホ脳』(新潮社)などがある。 御舩由美子(みふね・ゆみこ) 神奈川県生まれ。訳書に『島を救ったキッチン シェフの災害支援日記inハリケーン被災地・プエルトリコ』(双葉社)、『なぜあなたは自分の「偏見」に気づけないのか:逃れられないバイアスとの「共存」のために』(原書房)、『ソマリランドからアメリカを超える 辺境の学校で爆発する才能』(共訳、KADOKAWA)などがある。 出版社 : サンマーク出版 発売日 : 2022/8/19 言語 : 日本語 単行本(ソフトカバー) : 366ページ 寸法 : 11.6 x 1.8 x 17.6 cm
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あなたのためになっていますか 暮らしの中にある「看護」を見つめ直して
¥1,650
児玉善子 (著) 和歌山のみかん農家に生まれた著者は、ちょっとしたきっかけから看護の道に進みました。看護師として、また指導者としてさまざまな現場で体験したことや看護教育のサポートをするために独立起業した経験を通し、ユニークな視点で語られる62の掌編。医療の現場に興味のある人にも、これから看護の現場に出る学生にも、自分自身のこれからのあり方に悩んでいる人にもヒントを与えてくれる一冊です。 目次 第1章 私の暮らしと看護 私の生い立ちと「暮らしの中の看護」 行ってしまった魂は帰らない 生きざまと死に際 人生に影響を与えた「母」のことば テトラサイクリン菌とコンプレックス 振り切るまで好きなことをやらせてあげたい 私、母親卒業宣言しました 父の看取りは、介護からの解放だった いつの間にか「皮膚むしり症」を乗り越えていた 私が「カエル好き女子」である理由 第2章 私の「看護」 私が看護師の道を歩み続けた理由 精神科の男子閉鎖病棟での実習は忘れられない 実母を病理解剖した医学生 はじめて文字盤を使った日の実習 新人看護師、女子閉鎖病棟で働く! 長谷川さんが最期に会いたかった人妻 天使たちの「粋な計らい」 看護師さん、俺の話を聞け! いつからでもスタートラインに立つと決める 沈黙から伝わるメッセージ ゲートキーパーのいない医療 ルーティンワークを研ぎ澄ます 手術の前に言いたかったこと 成人女性のおむつとトラウマ お母さん、最後の運動会に行く! 夢をかなえた中年夫婦の向かう先 あのとき、死ななくてよかったと颯爽と言いたい 幸せになる資格を取得する条件 野球ができなくなった青木くん 履きたいズボンと履きやすいズボン 「ここじゃない!」という直感に従った老人 愛犬よりも先に死ぬとき 天使が庭に舞い降りるとき 看護師は、笑顔じゃなきゃだめなのか 15年後にプロポーズすることを決めた男の物語 第3章 看護教員の仕事 看護教員の道を選んだ理由 3人だけの秘密が教えてくれたうつからの回復 精神障害者が集う場で理由もなく涙が出そうになる私 つつましやかに自分の席に着く 「ボールを思いっきり投げたい」の本当の意味 私が認知症になっても多少の脚色は許容してください 小さな棺に入った赤ちゃん ほどほどとは、ほどほどでないことを知っている 対話をする中華料理店の回転テーブル 細かなことが気になる性分とともに生きる 手術後の歩行前に聞いてみたお腹の音 第4章 看護教育支援起業家として 私が看護教育支援で起業した理由 劣等感が結核の石灰化巣陰影のように残っている オンライン実習は施設の遠隔レクリエーション 先生の話にはオチがない 「お母さんは元気、息子は病気」の二人暮らし 子どもがお兄ちゃん先生の靴を履いて確かめたかったこと コロナ禍、たった一人で過ごした寡黙な人 あなたにはお礼しかありません。「ありがとうございました」 私の中の「しずこ」 「当り前じゃない」を知っている 大自然の中で働くキャンプナース サイレントすぎてその変化に気づいてない EPA介護福祉士候補者さんに伝えられない、sayとspeakとtellとteachの使い分け せっかく日本に来てくれたのなら美しい日本語を覚えてもらいたい 「死んでしまう」と感じた瞬間から ビジョンは過去にある 著者について 1968年 和歌山県有田市生まれ。 1990年 国立泉北病院附属看護専門学校卒業後、病院で看護師として働きはじめる。精神科病棟、筋ジストロフィー病棟、整形外科病棟、手術室などで勤務。 2001年 厚生労働省認定看護教員養成講習会を修了。 同時期、看護師として働きながら、患者さんの人生に向き合う看護師である前に一人の人間としての教養のなさ、視野の狭さに悩んだ。何かを学び直さなければならないという焦燥感から2002年佛教大学通信課程文学部国文学科卒業(文学学士)。学位論文は、「漱石の『門』における罪と罰」。方丈記や源氏物語は高校生の時よりも理解できた。 2003年 看護専門学校の教員となるが、教えるという立場になると一層、人間としての生き方、存在そのものに葛藤を抱くようになる。教員をしながら2008年日本大学大学院総合社会情報研究科修了(人間科学修士)。修士論文は、「人間的自己形成における相互承認」。そのときに出会った分野のまったく違う職業の人たちと学び直しを共にできたことは何よりも財産になった。 2008年 一旦看護専門学校を辞職し、3年間病院で看護師として働く。 2010年 父を20年間の介護の末、自宅で看取った。その経験が暮らしの中の看護について再考する契機となる。 2011年より、再度、看護専門学校の教員として7年間働いたのち、2018年、一般社団法人看護教育支援協会を設立し、代表理事として現在に至る。 看護師、看護教員、看護教育起業家として、常々、劣等感と不甲斐なさに苦しんだ道のりだった。現在、夢中になってやっていることは、絵を描くこと。これからも夢中で描こうと思っている。「え? 看護は? 教育は?」と思われるかもしれないが、結論で言えば、自分が楽しいと思うことをやることが健康的であり、自分を輝かせるという意味において教育であると考えている。 出版社 : 出版館ブック・クラブ (2023/11/30) 発売日 : 2023/11/30 単行本(ソフトカバー) : 240ページ 寸法 : 1.5 x 12.8 x 18.8 cm
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認知症世界の歩き方 実践編――対話とデザインがあなたの生活を変える
¥1,980
筧裕介 (著), issue+design (著), 一般社団法人ボーダレス (監修), & 1 その他 認知症世界を生きる必須スキル、「対話」と「デザイン」を学ぼう 大ヒット書籍「認知症世界の歩き方」に待望の「実践編」が登場 認知症のある方の生きる世界 を楽しく理解し、この世界を生きる必須スキル、ご本人との「対話」 と生活環境の「デザイン」 を学びましょう。 著者について 筧裕介 issue+design 代表 慶應義塾大学大学院SDM研究科特任教授 出版社 : issue+design 発売日 : 2023/3/18 言語 : 日本語 単行本(ソフトカバー) : 232ページ 東京大学大学院工学系研究科修了(工学博士)。2008年issue+design 設立。以降、社会課題解決のためのデザイン領域の各種プロジェクトに取り組む。著書に『持続可能な地域のつくり方』『ソーシャルデザイン実践ガイド』他。代表プロジェクトに震災ボランティア支援の「できますゼッケン」。育児支援の「親子健康手帳」など。グッドデザイン賞BEST100、日本計画行政学会・学会奨励賞、竹尾デザイン賞、カンヌライオンズ(仏)、D&AD(英)Shenzhen Design Award 2014 (中)他受賞多数。
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シンクロと自由 (シリーズ ケアをひらく)
¥2,200
村瀬 孝生 (著) ◎介護現場から「自由」を更新する! 思いは違っても 体は勝手にシンクロしてしまう。 それを頼りに介護は始まった。 しかし、老人は抗う。 シンクロはズレはじめる。 そのときだ。 くっきりとした輪郭を持ったひとりの老人が ぼくの目の前に現れたのは――。 「こんな老人ホームなら入りたい! 」と熱い反響を呼んだNHK番組「よりあいの森 老いに沿う」。その施設長が綴る、自由と不自由の織りなす不思議な話たち。 万策尽きて、途方に暮れているのに、希望が勝手にやってくる。誰も介護はされたくないし、誰も介護はしたくないのに、笑いがにじみ出てくる。しなやかなエピソードに浸っているだけなのに、気づくと温かい涙が流れている。 ⇒珠玉というには面白すぎる、老人性アメイジングな物語集です。 著者について 村瀬孝生(むらせ・たかお) 特別養護老人ホーム「よりあいの森」、「宅老所よりあい」、「第二宅老所よりあい」の統括所長。 1964年生まれ。東北福祉大学卒業後、出身地である福岡県飯塚市の特別養護老人ホームに生活指導員として8年勤務。その後福岡市で、下村恵美子さんら女性3人が設立した「宅老所よりあい」にボランティアとしてかかわる。よりあい設立の経緯については、鹿子裕文『へろへろ』(ちくま文庫)に詳しい。著著に『おしっこの放物線』(雲母書房)、『ぼけてもいいよ』(西日本新聞社)、『増補新版 おばあちゃんが、ぼけた。』(よりみちパン! セ、新曜社)など。 出版社 : 医学書院 発売日 : 2022/7/11 言語 : 日本語 単行本 : 296ページ
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「未来」とは何か:1秒先から宇宙の終わりまでを見通すビッグ・クエスチョン
¥2,860
デイビッド・クリスチャン (著), 水谷 淳 (翻訳), & 1 その他 新学問「ビッグヒストリー」を提唱する世界屈指の歴史学者が、宇宙物理学、生物学、脳科学、哲学そして歴史学の最新知見を総動員。「未来」という人類最大の謎を解き明かす! 「人類の過去、現在、未来の本質がわかる、最良の書物」 ――佐藤優(作家・元外務省主任分析官) 「私は著者の大ファンだ。人類を待ち受ける、あまりに大きな課題と未来。どう備えるべきか、歴史学に基づいた本書のアプローチに学べ」 ――ビル・ゲイツ(マイクロソフト創業者) 「私たちは〈まだ知らぬ未来〉へと突き進んでいくために、つねに〈過去〉に目を向けている。歴史を手がかりにして未来を予想し、望むべき未来へと舵を切っていくのだ。 実はこうした能力は人間だけのものではない。人間以外の動物や植物、さらには1個1個の細胞や微生物ですら、未来を予想している。それは進化によってあらゆる生物が身につけたスキルだというのだ。 そこで本書は、微生物や動植物、そして人間が、未来や時間というものをどう受け止め、どうやって過去から未来を予想するのかを、ビッグヒストリーの視点からひもといていく。 そしてその上で、人類やこの宇宙を待ち受ける未来について大胆な予想を繰り広げていく。今後100年といった近未来だけでなく、数千年や数万年、さらには数億年、数百億年先までの未来を相手にするという、途方もない壮大さだ」 ――水谷淳(「訳者あとがき」より) 目次 第1章 未来とは何か――「川の時間」と「地図の時間」 第2章 実際的な未来思考――「関係性の時間」 第3章 細胞はどのように未来を操るか 第4章 動物と植物はどのように未来を操るか 第5章 人間の未来思考はどこが新しいのか 第6章 農耕時代の未来思考 第7章 近代の未来思考 第8章 近未来――この先100年 第9章 中程度の未来――人類の系統 第10章 遠い未来――さらに先へ 原注 訳者あとがき 著者について デイビッド・クリスチャン(David Christian) 歴史学者。オーストラリア・マッコーリー大学教授。同大学ビッグヒストリー研究所所長。 オックスフォード大学でPh.D.を取得(ロシア史)。宇宙誕生から現代までの歴史を一望する新しい学問「ビッグヒストリー」を提唱。マイクロソフト創業者ビル・ゲイツとともに「ビッグヒストリー・プロジェクト」を立ち上げ、一躍注目を集める。2005年、『Maps of Time』で世界歴史学会著作賞を受賞。2010年、国際ビッグヒストリー学会を設立、初代会長に就任。おもな邦訳書に『ビッグヒストリー われわれはどこから来て、どこへ行くのか』(共著、明石書店)『オリジン・ストーリー 138億年全史』(筑摩書房)など。TEDトーク「ビッグヒストリー」は再生回数1200万回を突破し、「古典」の1つに数えられている。 水谷 淳(みずたに・じゅん) 翻訳家。東京大学理学部卒。主な訳書にチャム&ホワイトソン『僕たちは、宇宙のことぜんぜんわからない』、グバー『「ネコひねり問題」を超一流の科学者たちが全力で考えてみた』(以上ダイヤモンド社)、アル=カリーリ&マクファデン『量子力学で生命の謎を解く』(SBクリエイティブ)、バッファ『宇宙を解くパズル』(講談社)など。著書に『増補改訂版 科学用語図鑑』(河出書房新社)がある。 鍛原多惠子(かじはら・たえこ) 翻訳家。米国フロリダ州ニューカレッジ卒(哲学・人類学専攻)。主な訳書にコルバート『6度目の大絶滅』、ウルフ『フンボルトの冒険』(以上NHK出版)、ソネンバーグ&ソネンバーグ『腸科学』(早川書房)、ダンバー『人類進化の謎を解き明かす』(インターシフト)、リドレー『繁栄』『進化は万能である』(共訳、早川書房)など。 出版社 : NewsPicksパブリッシング (2022/12/21) 発売日 : 2022/12/21 言語 : 日本語 単行本(ソフトカバー) : 408ページ
