諦念後──男の老後の大問題

小田嶋 隆 (著)

《ジジイだって、歳を取るのは初めての経験なのだ。許してあげてほしい。》

男の「定年」は「諦念」なのか?
還暦を過ぎた男の気分や期待や虚栄や子供っぽさをオダジマ節で軽快につづったコラム集。

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〈2022年6月、惜しくも亡くなられた小田嶋隆さんの幻の連載を1冊に。〉

「人生で前向きだったことなどは一瞬もない。加えて、人生で継続したことはアルコール依存くらい」
齢60にして、そばを打ったり、ギターに再挑戦したり、ジムに通って逆三の体を手に入れようとしたり、体当たりの取材をこなす……。はたして新しい境地は?

定年後の男の身の持っていき場所、ヒマのつぶし方、諦念と満足などを軽やかに綴るコラム集。

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老後で大切なのは、単純作業に身を投じることだ。
なんとも凡庸な教訓だが、凡庸でない教訓など信じるには値しない。
なんとなれば、男がトシを取るということは、自分が積み上げてきた凡庸さと和解することだからだ。(本文より)

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【目次】
1………定年後のオヤジたちは、なぜ「そば打ち」をするのか?
2………定年男はギターを買ってみた。非モテだったせい青春時代を取り戻すために。
3………逆三角形の体の自分になりたくて、スポーツジムに通ってみた。
4………過去を清算しようと思って、「断捨離」をしてみた。
5………立派な死に方だったと言われたくて、「終活」をしてみた。
6………卒業後40年を経て、同窓会に出席してみた。
7………ひまつぶしのために麻雀を打ってみた。
8………職人を志して、鎌倉彫をやってみた。
9………しがらみから逃れられなくて選挙に出てみる。
10……植物の魅力に目覚め、盆栽をはじめてみた。
11……バカな虚栄心とわかりつつ、大学講師をやってみた。
12……自分は永遠に健康だと思っていたら、脳梗塞で入院してしまいました。
13……実りある無駄話をするためにSNSをやってみた。
14……定年後、何歳まで働けばいいか考えてみた。
15……「がん」での死に方に思いを巡らせてみた。

あとがきにかえて──小田嶋美香子

著者について
小田嶋 隆(おだじま・たかし)
1956年東京赤羽生まれ。早稲田大学卒業。食品メーカー勤務などを経て、テクニカルライターの草分けとなる。国内では稀有となったコラムニストの一人。
著作は、『我が心はICにあらず』(BNN、1988年、のち光文社文庫)をはじめ、『パソコンゲーマーは眠らない』(朝日新聞社、1992年、のち文庫)、『地雷を踏む勇気』(技術評論社、2011年)、『小田嶋隆のコラム道』(ミシマ社、2012年)、『ポエムに万歳!』(新潮社、2014年)、『ア・ピース・オブ・警句』(日経BP社、2020年)、『日本語を、取り戻す。』(亜紀書房、2020年)、『災間の唄』(サイゾー、2020年)、『小田嶋隆のコラムの向こう側』(ミシマ社、2022年)など多数がある。また共著に『人生2割がちょうどいい』(岡康道、講談社、2009年)などの他、『9条どうでしょう』(内田樹・平川克美・町山智浩共著、毎日新聞社、2006年)などがある。2022年、はじめての小説『東京四次元紀行』(イースト・プレス)を刊行、6月24日病気のため死去。

出版社 ‏ : ‎ 亜紀書房
発売日 ‏ : ‎ 2022/12/14
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 224ページ

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