青の国、うたの国
俵 万智 (著)
7年前、石垣島から宮崎県に移住した彼女。そこは青い海と青い空、そして「短歌」が愛されている土地だった。日向市出身の若山牧水が「樹は妙に草うるはしき靑の國 日向は夏の香にかをるかな」と詠んだように、宮崎は「青の国」であり、「うたの国」なのだ。その暮らしは、ほんとうの意味での豊かさを感じさせてくれる。美味しいものと、素敵な人たちと、生活に根づく文化。そして短歌が常に身近にあった。77の短歌を起点にして綴られた連載「海のあお通信」(宮崎日日新聞)に加筆修正した、著者最新のエッセイ集。装画は荒井良二。
著者について
1987年の第1歌集《サラダ記念日》はベストセラー。ほかの歌集に《かぜのてのひら》、《チョコレート革命》、《プーさんの鼻》(若山牧水賞)、《オレがマリオ》《未来のサイズ》(詩歌文学館賞、迢空賞)、評伝《牧水の恋》など。また、《ホスト万葉集》の編者、新語・流行語大賞の選考委員など、その仕事は幅広い。2022年、短歌の裾野を広げた功績から朝日賞を受賞。
出版社 : ハモニカブックス
発売日 : 2023/4/19
単行本 : 258ページ