お城の人々
ジョーン・エイキン (著), 三辺 律子 (翻訳)
妖精の王女にかけられた呪いは
十八歳の誕生日に
人間の医者によって解かれるだろう
著者について
ジョーン・エイキン
1924年英国イースト・サセックス州生まれ。父はピューリッツァー賞受賞の詩人コンラッド・エイキン。ジャーナリストの夫が亡くなってほどなく、作家としての本格的なキャリアをスタートさせる。〈ダイドーの冒険〉シリーズ、〈アラベルとモーチマー〉シリーズをはじめ、大人向けのホラーストーリーや、ファンタジー短編集、詩、戯曲と、生涯にわたって百冊以上の本を出版した。1969年にはガーディアン賞、1972年にはエドガー賞を受賞している。2004年没。
三辺 律子
東京都生まれ。フェリス女学院大学、白百合女子大学講師。訳書にジョーンズ『呪文の織り手』、ダレーシー『龍のすむ家』、ネルソン『君に太陽を』、フレミング『ぼくが死んだ日』など多数。共著に『12歳からの読書案内』などがある。
出版社 : 東京創元社
発売日 : 2023/12/11
言語 : 日本語
単行本 : 232ページ
おとぎばなしさながらに
妖精の王女と結ばれた若い医者の運命は?
表題作他10編を収録
ガーディアン賞、エドガー賞受賞の著者が紡ぐ生と死、
人間と人外の不思議な世界
医師と不思議な少女の恋を描いたおとぎばなしのような表題作ほか、犬と少女の奇妙な絆を描いた「ロブの飼い主」、お城に住む伯爵夫人対音楽教師のちょっぴりずれた攻防「よこしまな伯爵夫人に音楽を」、独特の皮肉と暖かさが同居する幽霊譚「ハープと自転車のためのソナタ」など、恐ろしくもあり、優しくもある人外たちと人間の関わりをテーマにした短編全十編を収録。ガーディアン賞、エドガー賞を受賞した著者の傑作短編集第三弾。
■目次
「ロブの飼い主」
「携帯用エレファント」
「よこしまな伯爵夫人に音楽を」
「ハープと自転車のためのソナタ」
「冷たい炎」
「足の悪い王」
「最後の標本」
「ひみつの壁」
「お城の人々」
「ワトキン、コンマ」