法のデザイン—創造性とイノベーションは法によって加速する
水野祐 (著)
アフターインターネット時代の文化と社会を駆動する
新しい法の設計論。
インターネット・カルチャーと法が交錯するなかで、今何が起きているのか?
よりよい社会や文化をいかに設計していけるのか?(そして、本当によい社会、豊かな社会とは果たして何なのか?)
本書では、アフターインターネット時代における、法をとりまく環境を考察し、
国家が一方的に定めるルールに従うのではなく、自発的にルールメイキングしていくための、
「法」×「デザイン思考」=「リーガルデザイン」という新しい考え方提唱する。
法律や契約などの法は、私たちの自由を規制し、創造性やイノベーションを阻害する、と思いがちだが、果たして本当に法の役割は規制のみだろうか。逆に、創造性やイノベーションを加速するための「潤滑油」のように法を捉え、そのような視点で上手に設計することはできるのではないか。
音楽、出版、アート、写真、ゲーム、ファッション、二次創作から、不動産、金融、家族、政治まで。
本書は、クリエイターの“自由"を守り、表現を加速させる気鋭の弁護士が、インターネット・カルチャーと法が交錯する中で見る現代の社会と文化の風景を素描する、法律を媒介とした社会設計論であり文化論である。
著者について
水野祐(みずの・たすく)
弁護士(シティライツ法律事務所)。Arts and Law 代表理事。
クリエイティブ・コモンズ・ジャパン(特定非営利活動法人コモンスフィア)理事。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(リ ーガルデザイン・ラボ)。京都精華大学非常勤講師。FabLabJapan Networkなどにも所属。IT・クリエイティブ・まちづ くり分野の法務に従事しつつ、官公庁で委員会の委員やアドバイザーなども務める。好物は電子音楽と色気のある映画、カレーなど。
著書に『クリエイターのための渡世術』(ワークスコーポレーション、共著)、『オープンデザイン参加と共創から生まれる「つくりかたの未来」』(オライリー・ジャパン、共同翻訳・執筆)、『デジタルで変わる宣伝広告の基礎』(宣伝会議、共著)、『秩序なき時代の知性』(ポプラ新書、佐藤優との対談)、『これからの僕らの働き方』(早川書房、インタビュー)などがある。
出版社 : フィルムアート社
発売日 : 2017/2/24
言語 : 日本語
単行本(ソフトカバー) : 344ページ