こころをそのまま感じられたら

星野 概念 (著)

つらい心がなんとなく楽になって、
少しでもほぐれますように。

人の話を聞くのは簡単ではないけれど、
安心して話せる場所になりますように。

そんなことを考えながらの日々を、注目の精神科医が綴ったエッセイ集。

* * *
「こころ」を「そのまま感じる」とはどういうことなのでしょうか。これは僕の中では、以前から自分が大切だと考えている、分かった気にならない、ということにつながっているようです。
分かる、は、感じる、と違います。分かるというのは、腑に落ちるのを目指すことだと思います。曖昧さがあまり残らない印象です。感じる、は腑に落ちない部分や曖昧さがあったとしても、そういうものとして眺める、受けとめるという感じでしょうか。(本書より)
* * *

【目次】
1章 居心地のいい場所

・鉄道趣味
・くじけないということ
・居心地のいい場所
・ナースのAさん
・加齢ということ
・「嫌です」
・正月の当直

2章 曖昧なものを体感する

・曖昧なものを体感する
・ラッキーさん
・杜氏と菌とオペラ
・自分にむいていること
・『ゴールドベルク変奏曲』
・自分ごとのように考える
・対等であること
・バンドと酒づくり
・何者かになりたい

3章 静かな分岐点

・カンニングをしたこと
・静かな分岐点
・対話にまつわる諦めと希望
・はなれている ~はなれているから考えたこと
・瞑想とバナナとオレンジ
・安心、安全があってこそ
・こころをそのまま感じられたら ~「おわりに」のかわりに

著者について
星野 概念
1978年生まれ。精神科医など。医師としての仕事のかたわら、執筆や音楽活動を行う。著書に『ないようである、かもしれない』(ミシマ社)。共著に『ラブという薬』『自由というサプリ』(ともにいとうせいこう氏との共著、リトル・モア)がある。

出版社 ‏ : ‎ 講談社
発売日 ‏ : ‎ 2023/6/29
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 176ページ

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