海球小説:次世代の発達障害論
横道 誠 (著), 村中直人 (解説)
ASD・ADHD当事者の大学教員 横道誠 × ニューロダイバーシティ推進の第一人者 村中直人
「なんとなく周囲に溶けこめない」少年を描く物語とその解説を交互に読み進めるまったく新しいスタイルの発達障害本!
誰もが生きづらさを抱えにくい社会へ、私たちはたどりつくことができるだろうか。リアルで異質な、心ざわめく発達障害論。
ミノルがいま悲しいのは、じぶんがずっと苦しんできたことは、生まれつきの障害のせいなのだとわかって、どれだけ努力しても根本的に解決できないと宣告されたからだ。
ミノルがいま安心しているのは、じぶんが苦しんできたのは、じぶんがダメな人間だからじゃなくて、ほかの子たちみたいに努力できないからじゃなくて、すべて障害のせいだったとわかったからだ。 ――本文(横道)より
【目次】
Ⅰ
解説①
Ⅱ
解説②
Ⅲ
解説③
Ⅳ
解説④
Ⅴ
あとがきに代えて
著者について
《著者紹介》*本情報は刊行時のものです
横道 誠(よこみち・まこと)
1979年生まれ。博士(文学)(京都大学,2022年)。京都府立大学文学部准教授。
著書に『みんな水の中─「発達障害」自助グループの文学研究者はどんな世界に棲んでいるか』(医学書院,2021年),『グリム兄弟とその学問的後継者たち─神話に魂を奪われて』(ミネルヴァ書房,2023年)ほか。
《解説者紹介》
村中 直人(むらなか・なおと)
1977年生まれ。臨床心理士,公認心理師。一般社団法人子ども・青少年育成支援協会代表理事,Neurodiversity at Work 株式会社代表取締役。
著書に『ニューロダイバーシティの教科書―多様性尊重社会へのキーワード』(金子書房,2020年),『〈叱る依存〉がとまらない』(紀伊國屋書店,2022年)ほか。
出版社 : ミネルヴァ書房
発売日 : 2024/1/23
言語 : 日本語
単行本(ソフトカバー) : 226ページ