あらゆることは今起こる (シリーズ ケアをひらく) (シリーズケアをひらく)
柴崎友香 (著)
私の体の中には複数の時間が流れている!!
眠い、疲れる、固まる、話が飛ぶ、カビを培養する。
それは脳が励ましの歌を歌ってくれないから?
――ADHDと診断された小説家は、薬を飲むと「36年ぶりに目が覚めた」。
私は私の身体しか体験できない。
にしても自分の内側でいったい何が起こっているのか。
「ある場所の過去と今。誰かの記憶と経験。出来事をめぐる複数からの視点。
それは私の小説そのもの」
と語る著者の日常生活やいかに。
SFじゃない並行世界の、かつてない精密な報告書!
著者について
小説家。1973年大阪生まれ。
2000年『きょうのできごと』でデビュー(行定勲監督により映画化)。
『その街の今は』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、
『寝ても覚めても』で野間文芸新人賞(濱口竜介監督により映画化)、
2014年に『春の庭』で芥川賞を受賞。
2024年に『続きと始まり』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。
他の小説作品に『待ち遠しい』『パノララ』『わたしがいなかった街で』『ビリジアン』『虹色と幸運』『百年と一日』など、
エッセイに『よう知らんけど日記』『大阪』(岸政彦との共著)など多数。
人文地理学専攻で、場所の記憶や建築、写真など に興味がある。
出版社 : 医学書院
発売日 : 2024/5/13
言語 : 日本語
単行本 : 296ページ