女性ホームレスとして生きる〔増補新装版〕―貧困と排除の社会学

丸山 里美 (著)

路上にとどまる女性たちの「意志」とは何か?

女性ホームレスの生活史から、女性が貧困に陥る過程を浮き彫りにし、福祉制度や研究が前提にしてきた人間像を問い直す。
著者による付録「貧困女性はどこにいるのか」と、岸政彦氏による解説「出会わされてしまう、ということ」を収録した増補新装版。

……………
「たくましいでもかわいそうでもなくただ、人びとの行為には、生活には、そして人生には「理由がある」のだ。
いま現在人びとがおこなっていることの理由を、人びと自身の言葉を通じて描く。
丸山里美が目指して、そして見事に成功した本が、本書である。
この本を読むと、ただもう、人びとはそこで生きているのだな、という深い感動をおぼえる。
丸山の著作に登場する人びとには「顔」がある。
私はこの本を何度も何度も読んだが、エイコさんやタマコさんと、まるで知り合いのような気がしている。
(中略)丸山里美の本によって、私たちは、エイコさんやタマコさんと「出会わされてしまう」。
丸山のエスノグラフィには、そのような力がある。
――岸 政彦「解説 出会わされてしまう、ということ」より
……………

【目次】
はじめに
第1章 女性ホームレスのエスノグラフィに向けて
第2章 女性ホームレスとは
第3章 女性ホームレスを対象とした福祉体制の成立
第4章 福祉施設の利用とジェンダー規範
第5章 女性野宿者たちの生活世界
第6章 野宿をすることと野宿を脱すること
第7章 変化のプロセス
第8章 主体化の魔力に抗して
おわりに
付録 貧困女性はどこにいるのか
初版あとがき
増補新装版へのあとがき
解説 出会わされてしまう、ということ(岸 政彦)

著者について
1976 年生まれ。京都大学文学研究科博士課程単位取得認定退学。
博士(文学)。専攻は社会学。現在,京都大学大学院文学研究科准教授。
著書に、Living on the Streets in Japan: Homeless Women Break their Silence(Trans Pacific Press、2019年)、『貧困問題の新地平――〈もやい〉の相談活動の軌跡』(編著、旬報社、2018年)、『質的社会調査の方法――他者の合理性の理解社会学』(共著、有斐閣、2016年)などがある。

出版社 ‏ : ‎ 世界思想社; 〔増補新装版〕
発売日 ‏ : ‎ 2021/9/1
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 336ページ

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