凍える星
小さな出版社の素敵な本です。
ふだんなかなか大きな書店でお目にかからないかもですが
本と羊はこういう出版社さんの本を大切に選書・仕入れをしています。
佐崎らいむ (著), 布施 月子 (イラスト)
出版社 : とりのこ制作室
発売日 : 2022/6/1
単行本 : 176ページ
寸法 : 12.7 x 1.4 x 18.8 cm
【アルファポリス主催|第7回ミステリー小説大賞・大賞、第8回ノベリスタ大賞・大賞『凍える星』】
【第4回 BUNCA competition Novel部門審査員特別賞『カエルヒ』】
を含む、短編4作品を収録。
「凍える星・あらすじ」
「ねえ満留、面白いものを見せてあげるよ」
ある時、か弱かった弟が『力』を手に入れて、別人のように変わった。
母の死を発端に捻れていく双子の兄弟の関係と、ペット探し専門の事務所に舞い込んだ、恋の遍歴調査の依頼。並行して進んでいく二つの物語が交差する時、浮かび上がる真実とは。
- とりのこ制作室より -
怒濤の展開に、ページをめくる手が止まらない。
表題作「凍える星」は、最後まで予測不能なジェットコースター・ミステリー。「カエルヒ」は塑像作家の作った得体の知れない繭と、その正体を暴きたい女子高生の物語。どこまで行っても読者の共感を許さない(?)尖った感性を持つ女子高生の心理が見どころ。ミステリータッチですが文学性の高い作品です。
著者について
大阪府在住。2009年より仕事の傍ら、小説の執筆を始める。
2018年 南海電鉄小説コンテスト・大賞『君にとどけ -Lonely whale-』
本誌にアルファポリス 第7回ミステリー小説大賞・大賞、第8回ノベリスタ大賞・大賞『凍える星』、第4回 BUNCA competition Novel部門審査員特別賞『カエルヒ』を収録。
2010年多摩美術大学卒業。日本画を学ぶ。
日本画材を使った絵画やペン画のイラストを描き、雑誌や展示で活動中。
ESSE連載「白崎茶会の3時の優しいおやつ」
書籍「植物生まれのやさしいお菓子(扶桑社)」にてイラストを担当。