心のおもらし
佐藤 二朗 (著)
俳優・映画監督・脚本家、そしてバラエティ・教養番組のMCとして、その姿を見ない日はないほど幅広く活躍中の佐藤二朗氏。フォロワー数200万人超のTwitterは、ファンに笑いや安らぎのひとときをもたらし、仕事も家事も育児も世の中も、全ての疲れを吹っ飛ばしてくれると、ひそかな“中毒者”が増え続けています。本書は、そんな佐藤氏初となるコラム集。
Twitterでもおなじみ、意味不明のようで滋味すら感じられる「酔っ払いネタ」やオリジナリティが過ぎる「妻」の毒舌考、「永遠の精神年齢子ども論」などに加え、日々の出来事へのやさしくも鋭い考察、表現者としての“ジローイズム”が満載。また、衝撃的な未発表作品含む脚本5作も収録。未だ見ぬ「佐藤二朗」と、安心安全安定の(ちょっと不安で危険でもある)いつもの「佐藤二朗」と、あらゆる角度から出会えるであろう一冊です。
装画は、佐藤氏の永遠のバイブル『ザ・ワールド・イズ・マイン』の作者であり、出演映画『宮本から君へ』)の原作者、漫画家の新井英樹さんの描き下ろし。「つぶやき」の吹き出しも新井さん直筆という特別仕様。
内面は「永遠の約8歳児」とはいえ、いろいろ漏れてしまうお年頃。その中から、本書は「心」のおもらしに限定しているのでご安心ください。
吹き出したり、今日のモヤモヤ・イライラがどうでもよくなったり、一緒にとことんいじけてみたり、しんみりしたり、家族をいとおしく思ったり、佐藤二朗氏の出演作が何倍もおもしろくなったり。そうこうしているうちに、いつしか、あなた自身も感情をおもらししてしまうかもしれません。
<もくじ>
【第1章】 放屁という言葉が好きなんです
息子6歳、父の姿に目を背ける/計算外の放屁、計算尽くの放屁/できるかも、家具役。 など
【第2章】 恥ずかしくなるくらい、自分本位で生きてきました
向井理と遠近法破壊問題/「もう、ぼく、ちきゅうでたい!」/ウンチの気持ちを大便代弁 など
【第3章】 妻は、なぜ便器と結婚したのでしょう?
取り方によっては下ネタに聞こえるしりとり/「おかあさんって、おけしょうしないと、おじさん」など
【第4章】 根っからのふざけびとなのだ
春子と博之の脳内劇場/ジャージャーの俺/「演技派俳優」について思うこと など
【第5章】 占い師曰く、精神年齢6歳らしいです
妻の残酷名言集第2弾/父の威厳が遠出して/山田孝之に叱られる など
<著者プロフィール>
佐藤二朗 (さとう・じろう)
1969年5月7日生まれ、愛知県出身。俳優、脚本家、映画監督。96年に演劇ユニット「ちからわざ」を旗揚げ、全公演で作・出演。さまざまなジャンルのドラマ、映画に多数出演。近年では『ひきこもり先生』シリーズ(主演)、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK)比企能員役が話題に。また、新感覚の教養番組『歴史探偵』(NHK)の所長や、『超逆境クイズバトル!! 99人の壁』(フジテレビ)では主宰を務めるなどマルチな才能を発揮し人気を博している。2021年に公開された映画『はるヲうるひと』では、原作・脚本・監督を務め、自身も出演、海外の映画祭で最優秀脚本賞を受賞。22年公開の主演映画『さがす』でも、その演技が高く評価され国内の映画祭で最優秀男優賞を受賞した。23年8月11日には最新作『リボルバーリリー』が公開予定。24年春には主演作を含む映画3作品の公開を控えている。著書に、Twitter投稿から厳選した117のツイートに、本人のツッコミをつけて掲載した自身初の書籍『佐藤二朗なう』(AMG出版)、第2弾『のれんをくぐると、佐藤二朗』(イコロ)がある。
出版社 : 朝日新聞出版
発売日 : 2023/6/20
言語 : 日本語
単行本 : 344ページ