未整理な人類
インベカヲリ☆ (著)
世界は「意味不明」でできているーー
路上の怪文書から、不幸の手紙まで。
なぜ人は、理屈でわりきれないことに熱中するのか。
鋭い観察眼とブラックな笑いで現代社会を斬る、異色ノンフィクション。
倫理観も道徳心も常識も、時代がつくる宗教で、しかもコロコロ変わる。ちょっと俯瞰して見れば、おいおい人間、何してんだよ! と思う不思議な行動がたくさんある。
人間は一番のブラックボックスで、未整理なことだらけだ。となると、「止めたくても止められないもの」「なぜか分からないけど、そうなってしまったもの」「体が勝手に動いたもの」にこそ、人間の本質が現れるのではないか。
本書は、そんな人類の未整理な行動を突っついて、綺麗にまとめることもなく、放り投げてみようという試みである。(本文より)
著者について
1980年、東京都生まれ。写真家、ノンフィクション作家。短大卒業後、独学で写真を始める。編集プロダクション、映像制作会社勤務等を経て2006年よりフリーとして活動。2018年第43回伊奈信男賞を受賞、2019年日本写真協会新人賞受賞。写真集に『やっぱ月帰るわ、私。』、『理想の猫じゃない』(いずれも赤々舎)ほか。フォトエッセイ集に『なぜ名前に☆があるのか?』(読書人)がある。著書に『家族不適応殺 新幹線無差別殺傷犯、小島一朗の実像』(KADOKAWA)、『「死刑になりたくて、他人を殺しました」無差別殺傷犯の論理』(イースト・プレス)、『私の顔は誰も知らない』(人々舎)、『伴走者は落ち着けない 精神科医斎藤学と治っても通いたい患者たち』(ライフサイエンス出版)ほか。
出版社 : 生きのびるブックス
発売日 : 2024/9/27
言語 : 日本語
単行本 : 240ページ