公開中!「名もなき者」The Lyrics 1961-1973(今なら送料無料)
ボブ・ディラン (著), 佐藤 良明 (翻訳)
390曲に及ぶ全自作詞を網羅。アメリカ大衆歌謡の伝統を汲みながら詩に新地平をひらき、音楽とことばの限界を超えていった現代の吟遊詩人の神髄を、レノンやピンチョンの名訳者による最高の〈対訳〉で贈る。風に舞う問いとともに雷鳴を引きつれ、血の滲む運命の道を歩みつづけた50年にわたる創作の軌跡。詩神との至福の対話がここに。(全2冊)
2008年ピュリッツァー賞特別賞/2016年ノーベル文学賞
■訳者のことば
「ほこり舞う大不況期の田舎道から、イメージの雲に厚く覆われた現代まで、古代信仰にも頼りながら、ひとりテクテクと歩き続けた詩人の言葉を丸囓りできる幸せ。生涯にわたってディランは常に電撃的(エレクトリック)だった。」
■目次
【1961-1973】
フォークの新星として現れた『ボブ・ディラン』から、ザ・バンドとともに製作しビルボード1位を獲得した『プラネット・ウェイヴズ』まで、自作詞全200篇を収録。風に舞う問いをたずさえ、水銀の音を手に入れ、時代とともに変わり続けた十余年の軌跡。収録曲「風に舞っている」「はげしい雨が降る」「時代は変わる」「自由の鐘」「サブテレニアン・ホームシック・ブルース」「ミスター・タンブリンマン」「ライク・ア・ローリング・ストーン」「雨の日の女」「ジョハンナの幻影」「見張塔にずらりと」など。
ボブ・ディラン/フリーホイーリン・ボブ・ディラン/時代は変わる/アナザー・サイド・オブ・ボブ・ディラン/ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム/追憶のハイウェイ61/ブロンド・オン・ブロンド/ジョン・ウェズリー・ハーディング/ナッシュヴィル・スカイライン/セルフ・ポートレイト/新しい夜明け/地下室(ザ・ベースメント・テープス)/ビリー・ザ・キッド/プラネット・ウェイヴズ
著者について
佐藤良明(さとう・よしあき)
フリーランス研究者。1950年山梨県生まれ。東京大学教授、NHK英会話講師などを歴任。群馬県育ち。『ラバーソウルの弾みかた――ビートルズから《時》のサイエンスへ』(岩波書店)以来、ポピュラー音楽を軸とした思索と執筆を続ける。近著に『ニッポンのうたはどう変わったか――増補改訂J-POP進化論』(平凡社ライブラリー)、エッセイ集『佐藤君と柴田君の逆襲!!』(共著・河出書房新社)など。訳書にトマス・ピンチョン『重力の虹』『ヴァインランド』(新潮社)、ジョン・レノン『らりるれレノン――ジョン・レノン・ナンセンス作品集』(筑摩書房)など。現在、放送大学客員教授として「アメリカの芸術と文化」「ビートルズde英文法」などを制作。
出版社 : 岩波書店
発売日 : 2020/3/29
言語 : 日本語
単行本 : 624ページ
寸法 : 14.8 x 3.7 x 21 cm