希望の一滴 中村哲、アフガン最期の言葉

中村哲 (著)
出版社 ‏ : ‎ 西日本新聞社 (2020/12/17)
発売日 ‏ : ‎ 2020/12/17
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 192ページ
寸法 ‏ : ‎ 21 x 14.8 x 1.3 cm

銃撃から2年。追悼、中村哲。
飽食、不寛容、温暖化・・・この世界に生かされている私たちが読むべき1冊

2019年12月にアフガニスタンで凶弾に倒れた中村哲医師の寄稿を再編集した本です。
亡くなる直前の同月2日に西日本新聞朝刊に掲載された原稿を含め、2009年から10年にわたって書き続けた連載を一冊にまとめました。

砂漠化した土地に水を導き、多くの人々の命を救った中村医師。泥にまみれ、宗教や慣習の違いを受け入れ、命の危険さえ感じながらも活動を続けてきた著者の言葉は、何が虚構で何が真実かを見極める目を養えと、今を生かされている私たちに訴えます。

著者の活動を支援してきた福岡市のNGOペシャワール会の協力のもと、 本人やスタッフが撮影した数々の写真を収載したのが本著の特徴です。芥川賞作家火野葦平を伯父にもつ中村医師は、書いて訴える「言葉の人」でした。
本著は、10冊近くある既刊書とは趣を異にし、オールカラー写真で見るアフガンの風景や人々の表情が著者の文章を裏打ちします。
いわゆる写真家が撮影した写真ではありませんが、 映し出された人々の表情は、長年にわたり現地で人々に寄り添ったからこそ撮れる、偽りのないものです。
本紙への寄稿原稿は、中村医師の事業報告であり、時事評論や随想でもあります。一冊の本にするにあたり、 本文に出てくる用語などには、出版元の責任で脚注を追加し、読者が当時の社会情勢を振り返りやすくしています。
米同時多発テロをリアルタイムで知らない若い世代にも手に取ってほしいと願うからです。

中村哲という人物の功績をたたえるだけにとどまらず、彼が抱き続けた世の不条理への怒りや自然への敬意を感じながら、温暖化や自国第一主義がまん延する今の世界を、どう生きるべきか読者が考える材料となることを期待しています。

著者について
中村哲(なかむらてつ)
1946年福岡生まれ。九州大学医学部卒業。国内の病院勤務を経て、1984年パキスタン北西辺境州の州都ペシャワールのミッション病院ハンセン病棟に赴任しパキスタン人やアフガン難民のハンセン病治療を始める。その傍ら難民キャンプでアフガン難民の一般診療に携わる。
1989年よりアフガニスタン国内へ活動を拡げ、山岳部医療過疎地でハンセン病や結核など貧困層に多い疾患の診療を開始。
2000年から、干ばつが厳しくなったアフガニスタンで飲料水・灌漑用井戸事業を始め、2003年から農村復興のため大がかりな灌漑事業に携わる。同年、「アジアのノーベル賞」と呼ばれるマグサイサイ賞を受賞。2019年にはアフガン政府から名誉市民権を授与された。
同年12月4日、アフガニスタン・ジャララバードで武装集団に銃撃され、73歳で命を落とす。

¥1,650

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