こどもたちが考え、話し合うための絵本ガイドブック
子ども図書館司書+NPO法人 アーダコーダ (編集), 河野哲也 (監修)
国内外の学校やたくさんの地域、家庭で行なわれている、簡単に答えのでないことについて、こどもたちが自由に考え、話し合うための「こども哲学」に使える絵本のガイドブック。子ども哲学は、論理的な思考や、みんなと一緒に考え、話し合うことで自分とは違う他者の意見を大事にし、きちんと聞けたり、自分の意見が言えるようになります。子ども哲学のなかでも絵本を読んで話し合うやり方は人気が高く、よく使われています。公立のこども図書館の司書たちが、読み聞かせ会やこども哲学の経験を通して、こども哲学に向いていて、こどもに人気のあった優れたな絵本を50冊セレクト。テーマ別にして、LGBTQや、科学の不思議、人や動物の死など、おとなも一緒に、自然に考えられる絵本です。司書が絵本のあらすじを紹介し、哲学者たちがこども同士で考え合うときに大切な視点や、「なぜ?」「どうして?」を「問い」にしました。未就学児から大人までそれぞれの年代に合わせて使えます。
著者について
子ども図書館司書:東京都の公立の子ども図書館司書の有志たちで、子どもたちへの絵本の読み聞かせ会や、子ども哲学の経験がある方々が、本書では子ども哲学に向いていて、子どもにも人気のあったすぐれた絵本を選書しました。
NPO法人 アーダコーダ:特定非営利活動法人 こども哲学・おとな哲学 アーダコーダ。正解のない問いについてグループで考える哲学対話を社会の中で実践的に活用するためのスキルやプログラムを提供するNPO法人。子ども哲学のファシリテーターの養成講座を随時開している。
監修 河野哲也:立教大学文学部教授。NPO法人 アーダコーダ副理事。専門は、心の哲学・現象学・倫理学・応用倫理学。社会が内包する問題に哲学的見地から切り込む。著書に『メルロ=ポンティの意味論』(2000年)、『道徳を問いなおす』(2011年)、『境界の現象学』(2014年)。こども哲学についての著者に、『「こども哲学」で対話力と思考力を育てる』河出書房新社、『じぶんで考えじぶんで話せるこどもを育てる哲学レッスン』 河出書房新社、『問う方法・考える方法 「探究型の学習」のために』ちくまプリマー新書、『対話ではじめるこどもの哲学 道徳ってなに?』全4巻 童心社、共著『子どもの哲学 考えることをはじめた君へ』 毎日新聞出版など多数。>
出版社 : アルパカ (2023/3/13)
発売日 : 2023/3/13
言語 : 日本語
(B) : 120ページ