賢治と「星」を見る
渡部 潤一 (著)
天文学者と旅する宮沢賢治の星空
少年、宮沢賢治は夜空を見上げ、何を思ったのだろう?
見つめる星々の先には、何が見えたのだろう?
天文学者も舌を巻くその正確な天文知識は作品にどう映しだされたのか?
天文学の楽しさを一般の人びとにわかりやすく伝え続けてきた天文学者が、賢治が作品に描き出した天体に私たちを招待する。
この本は宮沢賢治の生涯を天体で物語るプラネタリウムだ。さあ、一緒に旅に出よう!
旅のはじめに
第一章 賢治の生きた時代へ
第二章 教師、宮沢賢治の星空
第三章 賢治、大地に根ざす
第四章 ふたたび石に向きあう
第五章 そして、宇宙へ
旅の終わりに―あとがきにかえて―
著者について
天文学者、理学博士。東京大学、東京大学大学院を経て、東京大学東京天文台に入台。
ハワイ大学研究員となり、すばる望遠鏡建設推進の一翼を担う。2006年に国際天文学
連合の惑星定義委員として準惑星という新しいカテゴリーを誕生させ、冥王星をその座に
据えるなど世界的に活躍。自然科学研究機構国立天文台副台長を経て、現在は、同天文台
上席教授。総合研究大学院大学教授。1960年福島県生まれ。日本文藝家協会会員。
出版社 : NHK出版
発売日 : 2023/8/25
言語 : 日本語
単行本 : 256ページ