社会的処方: 孤立という病を地域のつながりで治す方法
西 智弘 (著, 編集), 藤岡 聡子 (著), 横山 太郎 (著), 守本 陽一 (著), & 6 その他
[-まちとのつながりが孤立を癒す薬になる-]
医療をめぐる諸問題の最上流には「社会的孤立」がある。薬ではなく地域での人のつながりを処方する「社会的処方」の取組を紹介。
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市民活動が誰かの薬になるらしい。
それなら100歳まで生きてみたい。
コミュニティデザイナー 山崎亮
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山崎亮さん(studio-L、コミュニティデザイナー)推薦!
認知症・鬱病・運動不足による各種疾患・・・。
医療をめぐるさまざまな問題の最上流には近年深まる「社会的孤立」がある。
従来の医療の枠組みでは対処が難しい問題に対し、薬ではなく「地域での人のつながり」 を処方する「社会的処方」。
制度として導入したイギリスの事例と、日本各地で始まったしくみづくりの取り組みを紹介。
【主要目次】
はじめに はじまりは一人の婦人からだった
1章 目に見えない「孤立」という病
地域とのつながりが未来を照らす
つながりがないことは寿命を縮める
日本において本当に社会的孤立は存在するのか?
2章 社会的処方のカナメ リンクワーカー
「暮らしの保健室」ができるまで
暮らしの保健室は「対話を通じて自らを取り戻す場所」
リンクワーカーとはつながりを作る人
3章 社会的処方を市民の手で
市民による意思決定支援 Lay navigatorとCo-Minkan
公民館とCo-Minkan
社会的処方研究所
4章 まちに医療者が関わる 日本で広がる社会的処方(1)
医師が屋台をひいて、コーヒーを配る
医療で人は呼べないという原体験
「医療者である○○さん」から「モバイル屋台の○○さんは医療者だった」に
5章 暮らしを彩る年の差フレンズ 日本で広がる社会的処方(2)
高齢者と学生が一つ屋根の下で暮らす次世代下宿「京都ソリデール」
まちに帰属する「書生生活」
高齢者住宅のあらたな取り組み 「仕事付き高齢者住宅とは」
6章 リンクワーカーからみた社会的処方のタネ
「本」を媒介にして人がつながっていく こすぎナイトキャンパス
「かってにやると、おもしろくなる」 連鎖するまちの文化
身体を流れる音楽 福祉施設×劇場「アーティストとともに過ごす時間」
おわりに 「はじまりの婦人」にもう一度会えたら
著者について
【編著者】
西 智弘
川崎市立井田病院かわさき総合ケアセンター腫瘍内科/緩和ケア内科医師
一般社団法人プラスケア代表理事
2005年北海道大学卒。室蘭日鋼記念病院で家庭医療を中心に初期研修後、川崎市立井田病院で総合内科/緩和ケアを研修。その後2009年から栃木県立が
んセンターにて腫瘍内科を研修。2012年から現職。現在は抗がん剤治療を中心に、緩和ケアチームや在宅診療にも関わる。一方で、一般社団法人プラス
ケアを2017年に立ち上げ代表理事に就任。「暮らしの保健室」や「社会的処方研究所」の運営を中心に、「病気になっても安心して暮らせるまち」をつくるために活動。日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医。
著書に『緩和ケアの壁にぶつかったら読む本』(中外医学社)、『「残された時間」を告げるとき』(青海社)、『がんを抱えて、自分らしく生きたい がんと共に生きた人が緩和ケア医に伝えた10の言葉』(PHP研究所)がある。
【共編者】
西上 ありさ
studio-L
出野 紀子
studio-L
石井 麗子
一般社団法人プラスケア コミュニティナース
【著者】
藤岡 聡子
福祉環境設計士
横山 太郎
医療法人社団晃徳会 横山医院 在宅・緩和クリニック院長
守本 陽一
公立豊岡病院
森田 洋之
南日本ヘルスリサーチラボ代表
井階 友貴
福井大学医学部地域プライマリケア講座教授
村尾 剛志
丸亀市産業文化部文化課市民会館建設準備室長
出版社 : 学芸出版社
発売日 : 2020/2/1
言語 : 日本語
単行本(ソフトカバー) : 224ページ