人間関係を半分降りる: 気楽なつながりの作り方
鶴見 済 (著)
人間は醜い。
だから少し離れてつながろう!
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『完全自殺マニュアル』から30年――
生きづらさの問題についてたどり着いた、最終的な解決法=優しい人間関係の作り方。
大ベストセラ―『完全自殺マニュアル』の著者が、人間の生きづらさの根本、人間関係に苦しめられない方法、楽になる方法を伝授する。自らも、家族、友人、職場の人間関係で悩んだ悲痛な体験から、読者のために親身になって伝える。
「「みんな同じ」なんて気持ち悪い。どう思われるかばかり気にして生きなくていい。人間は素晴らしくない。こんなことを書いているだけで、本当に胸のすく思いだった。一度でもこれを本に書く機会に恵まれて幸運だ。」(あとがきより)
【目次】
まえがき
第1章 友人から一歩離れる
第2章 家族を開く
第3章 恋人をゆるめる
第4章 こうすれば気楽になれる
あとがき
【著者からのメッセージ】
今話題になっているいじめやDV、ハラスメントなど様々な人間関係の問題は、互いの距離が近すぎることが大きな原因です。この本では、人間には人を攻撃したくなる悪い側面があることを正面から見つめ、今様々に表れてきた友人、家族、恋人などと、少し離れるつながり方を紹介しています。作者自身が学校では、教室内の悪意ある視線から対人恐怖症になり、家庭では兄弟から暴力をふるわれていた体験なども赤裸々に書いています。家庭、会社ではない第三の居場所や、通わない働き方、少し距離を置く夫婦生活などについて、自らつながり作りの居場所を運営し、様々なゆるいつながりを実践しながら、体験をもとに書きました。また生きづらさの問題を取り上げるのも20年ぶりで、『完全自殺マニュアル』に関する話などもあります。
著者について
鶴見済(つるみ・わたる)
1964年、東京都生まれ。東京大学文学部社会学科卒。複数の会社に勤務したが、90年代初めにフリーライターに。生きづらさの問題を追い続けてきた。精神科通院は10代から。つながりづくりの場「不適応者の居場所」を主宰。著書に『0円で生きる』『完全自殺マニュアル』『脱資本主義宣言』『人格改造マニュアル』『檻のなかのダンス』『無気力製造工場』などがある。
出版社 : 筑摩書房
発売日 : 2022/7/1
言語 : 日本語
単行本(ソフトカバー) : 224ページ
寸法 : 13.2 x 1.6 x 18.8 cm