強いビジネスパーソンを目指して鬱になった僕の 弱さ考

井上慎平 (著)

この本は、ビジネス書ですが、
「武器」ではありません。
生身の人間が働くための「防具」です。

・「毎年成長し続けること」がしんどいあなたへ
・「少し時間ができるとつい”有意義なこと”をしてしまう」あなたへ
・「結果を出さなければいる意味がない」と思ってしまうあなたへ
・「社会の変化に乗り遅れないようにすること」に終わりが見えないあなたへ
・「ちゃんとした社会人」として生きているはずなのに、わたしがわたしでなくなっていくような気がするあなたへ
・大切な人をケアしているあなたへ。
・出所のわからない「しんどさ」を抱えているすべてのあなたへ。


「強いビジネスパーソン」を目指して鬱になり、
もう以前と同じようには働けなくなった
「NewsPicksパブリッシング」創刊編集長が、
「経済と自分」の関係を一から問い直し、切り拓いた、
弱いままで資本主義社会を生きていくための
「自分を守る思考法」。

“僕の弱さは、あなたの弱さにつながっている。”


——目次——

第1章 強さを求めて、弱くなった
・「優秀なビジネスパーソン」になりたくて
・「経済」という言葉のもどかしさ
・「弱さ」とは、「社会に求められる人間」になれないこと
・ガードレールを殴りたい
・「うつになる」とはどういうことか
・「能動的」に悪くなる
・「何もできない地獄」で学んだ3つのこと
・ある末期がん患者との出会い
・人生は逆算できない
・復職に向けて

第2章 成長のレースからは降りられないのか?
・完治していない障害の日常
・なぜ会社は毎年成長しなければいけないのか?
・投資家を魅了し続ける終わらないゲーム
・「脱成長」は実現可能なのか?
・時代の加速と定年まで勤め上げられない僕たち
・「成長には興味ありません」なんて言えない
・いつどこにいても安定できない時代
・「強いビジネスパーソン」と市場価値
・市場経済は厳しいが、その恩恵はもう手放せない
・お金がないと何もできない世界に生まれて
・それでも、役に立たなくたっていい
・なぜエッセンシャル・ワーカーの給与が低いのか

第3章 なぜ「時間を無駄にしちゃいけない」と思ってしまうのか?
・未来のために「手段化」される現在
・「前のめり」の強迫意識
・「分配される時間」と「生成される時間」
・僕たちはもっとゆったり生きるはずだった
・コスパやタイパを無意識に考えてしまう理由
・ちょっと、いったん落ち着こう
・努力とは「癒し」である
・そして勤勉とは「逃避」である
・日本の「努力はいいことだ信仰」はいつから始まったか
・大人になったのにずっと「試験」が終わらない

第4章 能力主義って苦しくないか?
・「敗者」にしか言えないこと
・「コミュ力」など存在しない
・能力は所有できない
・能力は評価もできない
・点ではなく面で考える
・能力は「人と人の間」に生まれる
・そして能力は「移ろう」
・能力主義は「成長」の促進剤である
・正しくはないが「効果的」
・「個人に成長を求めず競争力を高める経営」の可能性
・老いて必ず「能力」は消えゆく
・誰かが生きやすくなった世界は、きっと誰かが生きづらい

第5章 「理想的なビジネスパーソン像」は強すぎないか?
・ビジネスの世界はどんな個人を前提としているか?
・僕たちが強くなりきれない理由
・「いつでもどこでも誰とでも、私は私」な強い個人
・「個人」という概念の起源
・「個人主義」こそ例外的
・個人主義と能力主義は相性がいい
・なぜ日本で「根回し」の文化が発展したか
・「いいえ」とはっきり言えない僕たち
・日本の国語教育に見る「共感のすり合わせ」
・アメリカの国語教育で叩き込まれる「結論ファースト」
・アメリカの歴史教育に根付く「強い個人」の世界観
・日本の教育とビジネスの論理の決定的な違い
・「パチンコ玉的自分」と「ウツワ的自分」
・どこより自然に翻弄されて育った受け身の文化
・「おのずから」と「みずから」
・「やりたいことがある人はえらい、って空気やめてもらえます?」
・ウツワ的に働く

第6章 自分を責めすぎないために
・「誰になるか」を選び続けるしんどさ
・愛ってなんとなく冷めるよね
・「たまたまこうなった」だけの自分
・人は「物語化」しないと世界を理解できない
・この風船がどこに飛んでいくかを誰も知らない
・みんな話をでっちあげながら生きている
・間違ったことを信じるほうが幸せでいられる
・泣くのに理由なんてない
・私とは記憶である
・私は誰かの中にいる

第7章 弱いままにどう生きるか
・休むのではなく「別の行為をする」
・「詩人の目」で見る
・むき出しのネガティブを他人にどう伝えるか
・「戸惑っていること」をそのまま伝える
・「仕事以外の依存先」を増やしておく
・あえて「しがらみ」に飛び込む
・大人になってから友だちをつくるシンプルな方法
・友達づくりに「コミュ力」はいらない
・あらゆる存在と「関係性のセーフティネット」を張る
・逃げられるうちに逃げる
・「よりよい明日」を目指さない

最終章 弱さの哲学
・「わかること」がわかってなかった
・回復の物語から再び転げ落ちる
・理性には限界がある
・学ぶ者の「上から目線」
・「愚かさ」でつながる可能性
・愚かさとは「理性の失敗」である
・傷つけてしまったら「ごめん」
・「余裕がない人」のための思想を
・僕は犯罪者だったかもしれない
・人には人の地獄がある
・悟ったフリはしないでいい
・人生が怖いけど

著者について
井上慎平(いのうえ・しんぺい)
1988年生まれ。京都大学総合人間学部卒業。ディスカヴァー・トゥエンティワン、ダイヤモンド社を経て2019年、ソーシャル経済メディアNewsPicksにて書籍レーベル「NewsPicksパブリッシング」を立ち上げ創刊編集長を務めた。代表的な担当書に中室牧子『学力の経済学』、マシュー・サイド『失敗の科学』(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)、北野唯我『転職の思考法』(ダイヤモンド社)、安宅和人『シン・ニホン』(NewsPicksパブリッシング)などがある。2025年、株式会社問い読を共同創業。

出版社 ‏ : ‎ ダイヤモンド社
発売日 ‏ : ‎ 2025/3/12
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 304ページ
寸法 ‏ : ‎ 21 x 14.8 x 2 cm

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