阿修羅のごとく (文春文庫)

向田 邦子 (原著)

2025年、是枝裕和監督により再ドラマ化。Netflixにて配信!

向田邦子の放送台本を小説化した文庫オリジナル、
累計30万部のロングセラー!

年老いた父に愛人がいた――。
四人の娘は対策に大わらわ。
だが、彼女たちもそれぞれ問題を抱えていた。
未亡人の長女は不倫中、次女は夫の浮気を疑い、
三女は独身の寂しさに心がすさみ、
四女はボクサーの卵と同棲、そして母は……。

肉親のエゴと愛憎を赤裸々に描き、家族の在り方を追求してきた著者の
到達点ともいうべき傑作。
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向田邦子の小説『阿修羅のごとく』は、一見平凡に見える家族の内に潜む、人間の嫉妬、嘘、秘密、欲望といった複雑な感情、いわば「業(ごう)」を深く描いた作品として高く評価されています。

物語は、老いた父親に愛人がいることを知った四姉妹が、それぞれの家庭や互いの関係の中で揺れ動き、葛藤する様子を中心に展開します。姉妹たちは、互いを思いやりながらも、嫉妬し、疑い、秘密を抱え、時には激しくぶつかり合います。その姿は、まさに争いを好むとされる「阿修羅」のようです。

読者は、向田邦子ならではの鋭い観察眼と、日常会話の中に人間の本音や心の機微を巧みに織り交ぜる筆致に引き込まれます。登場人物たちの行動や感情に、共感したり、あるいは嫌悪感を覚えたりしながら、誰もが持つ可能性のある心の闇や、家族という関係性の複雑さ、そして人間の本質について深く考えさせられるでしょう。平凡な日常の裏に隠された人間の生々しい感情を描き出し、読後も強い印象を残す作品と言えます。

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向田 邦子
(1929-1981)1929(昭和4)年、東京生れ。実践女子専門学校(現実践女子大学)卒。
人気TV番組「寺内貫太郎一家」「阿修羅のごとく」など数多くの脚本を執筆する。1980年『思い出トランプ』に収録の「花の名前」他2作で直木賞受賞。著書に『父の詫び状』『男どき女どき』など。1981年8月22日、台湾旅行中、飛行機事故で死去。

出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋
発売日 ‏ : ‎ 1999/1/8
言語 ‏ : ‎ 日本語
文庫 ‏ : ‎ 416ページ

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