5月の本 (12か月の本)
西崎憲 (編集), 尾形亀之助 (著), 須賀敦子 (著), & 29 その他
時代も場所もまったく異なる文学作品たちをつなぐテーマは〈12か月〉――
12か月のうちの〈5月〉をテーマに古今東西の小説・詩歌・随筆を集めたアンソロジー。
四季をあじわい、あの作品といま同じ季節を生きるよろこびをつくる本。シリーズ全12巻。
【目次】
五月(尾形亀之助)
アスパラガスの記憶(須賀敦子)
寺町(岩本素白)
あいびき(堀辰雄)
美神(三島由紀夫)
五月の唯物観(寺田寅彦)
若葉(鏑木清方)
太陽の中の女 ブルジョワの散歩(マッシモ・ボンテンペㇽリ/岩崎純孝訳)
壁の中の風景(小山いと子)
五月の人ごみ(谷川俊太郎)
夢(三橋一夫)
五月の鰹(吉田健一)
入梅(久坂葉子)
五月雨(吉江喬松)
詩篇(萩原朔太郎)
雲雀料理
掌上の種
干からびた犯罪
五月の貴公子
五月の死びと
金魚(鈴木三重吉)
馬と私(吉屋信子)
日記帳(江戸川乱歩)
栗の花(岡本綺堂)
詩篇(村山槐多)
五月短章
血に染みて
お富の貞操(芥川龍之介)
五月の庭(野上弥生子)
笑うでぶ(スワヴォーミル・ムロージェック/沼野充義訳)
五月の幻(川端康成)
この道(石垣りん)
一と踊(宇野浩二)
最初の舞踏会(レオノーラ・カリントン/澁澤龍彦訳)
こおろぎ嬢(尾崎翠)
跋 西崎憲
著者について
西崎憲
翻訳家、作家、アンソロジスト。訳書にコッパード『郵便局と蛇』、『ヘミングウェイ短篇集』、『青と緑 ヴァージニア・ウルフ短篇集』など。著書に第十四回ファンタジーノベル大賞受賞作『世界の果ての庭』、『蕃東国年代記』『未知の鳥類がやってくるまで』『全ロック史』『本の幽霊』など。フラワーしげる名義で歌集『ビットとデシベル』『世界学校』。電子書籍や音楽のレーベル〈惑星と口笛〉主宰。音楽家でもある。
出版社 : 国書刊行会
発売日 : 2025/3/19
言語 : 日本語
単行本 : 296ページ
ISBN-10 : 433607738X
ISBN-13 : 978-4336077387
寸法 : 17 x 11.5 x 2.2 cm