小川洋子のつくり方

田畑書店編集部 (編集)
出版社 ‏ : ‎ 田畑書店
発売日 ‏ : ‎ 2021/8/6
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本 ‏ : ‎ 248ページ
寸法 ‏ : ‎ 20 x 14.8 x 1.8 cm

【紹介】
世界に認められる小川洋子の文学はどのようにつくられてきたか――全米図書賞、ブッカー賞国際部門など世界的に権威のある賞の最終候補に軒並み上がる小川洋子の文学。

海外での小川文学の受容のされ方から、デビューから三十年以上にわたる創作の秘密と、その全貌を紹介する。

また、巻頭には昨年8月にニューヨーク・タイムズ誌に掲載されたエッセイ、ヒロシマ・ナガサキ、オリンピックなど今の日本にとって重要なテーマを名文で描いた「死者の声を運ぶ小舟」を原文+英語訳で収録する。

【目次】
第1章 死者の声を運ぶ小舟

死者の声を運ぶ小舟 小川洋子

How We Retain the Memory of Japan's Atomic Bombings: Books(Written by Yoko Ogawa/ Translated by Stephen Snyder )

第2章 世界は小川洋子の文学をどう受容したか

世界のジャーナリズムが注目した小川洋子の文学 田畑書店編集部

第3章 フランス語圏の小川洋子

ブリュッセル (en Passa Porta)

パリ (en La Maison de la Poesie)

トゥルーズ (en Librairie Ombres Blanches)

第4章 インタヴューズ

有限な盤上に広がる無限の宇宙〈インタヴュアー〉 堀江敏幸

なにかがあった。いまはない。〈インタヴュアー〉 千野帽子

第5章 小川洋子のつくり方

小説の生まれる場所 (於: 関西大学)

小説の不思議 (於: 大阪文学学校)

私が新人作家だった頃 (於: 大阪芸術大学)

第6章 全作品解説 神田法子

あとがき 小川洋子

著者について
小川洋子(おがわ ようこ)
1962年、岡山市生まれ。早稲田大学文学部第一文学部卒。88年「揚羽蝶が壊れる時」で海燕新人文学賞を受賞。91年「妊娠カレンダー」で芥川賞受賞。2004年『博士の愛した数式』で読売文学賞、本屋大賞、同年『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞を受賞。06年『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞受賞。07年フランス芸術文化勲章シュバリエ受章。13年『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。20年『小箱』で野間文芸賞を受賞。他に多数の小説、エッセイがある。

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