京都不案内

森 まゆみ (著)

京都を暮らすように旅する――。
市民運動のやり過ぎから免疫低下でがんになった。治療の後、体にいいことをするため京都へときどき転地。気功をし、映画を見、銭湯に入り、ごはんを食べて語り合う。観光客の集まる古都とは違う何かが見えてくる。


【「はじめに」より】

還暦を過ぎて、ふたたび京都に通うようになった。
 それまでは、仕事で行っても、ゆっくり滞在しないですぐに帰ってきた。ホテルも高いし、食べ物屋も高い。名所旧跡は混んでいる。もうひととおり見ちゃったしな。それも今よりずっと空いている、風情のある時代に。それに私は京都がなんとなく苦手だった。理由は判然としない。しかし、大きな病を得て、私は京都で樹木気功をやることにしたのである。
 
【目 次】

はじめに

第1章 樹木気功で体を治す 
第2章 バスと自転車 
第3章 ゲストハウスとアパート探し 
第4章 カフェとシネマ 
第5章 がらがらの京都 
インタビュー① 法然院貫主・梶田真章さんに聞く――学びの場としてのお寺
 
第6章 散歩で建築を楽しむ 
第7章 古都の保存と開発 
第8章 宿の周りでひとりごはん 
第9章 京料理屋の大忠にて 
第10章 吉田山の話 
インタビュー② 女性史・生活史研究の西川祐子さんに聞く――偶然を必然に変えて
 
第11章 鴨長明『方丈記』と「足るを知る暮らし」 
第12章 子規の京都 
第13章 吉井勇と祇園 
第14章 漱石の女友達・磯田多佳 
インタビュー③ 染織家・志村ふくみさんに聞く――"見えないもの"に導かれて
 
第15章 つたちゃん、たねちゃんのこと 
第16章 ヒッピーとタイガース 
第17章 居酒屋で聞く話 
第18章 五代友厚と二人のスリランカ人 
インタビュー④ 田中ふき子さんに聞く――農婦として六〇年  

京都リヴ・ゴーシュ――あとがき

著者について
森 まゆみ(もり まゆみ)
1954 年生まれ。大学卒業後、PR 会社、出版社を経て、84 年、地域雑誌『谷中・根津・千駄木』を創刊。聞き書きから、記憶を記録に替えてきた。その中から『谷中スケッチブック』『不思議の町 根津』(ちくま文庫)が生まれ、その後『?外の坂』(中公文庫、芸術選奨文部大臣新人賞)、『彰義隊遺聞』(集英社文庫)、『『青鞜』の冒険』(集英社文庫、紫式部文学賞)、『暗い時代の人々』『聖子』(亜紀書房)、『子規の音』(新潮文庫)、『路上のポルトレ』(羽鳥書店)などを送り出している。2015 年以降、大病後の健康維持のため京都にしばしば滞在。「谷根千・記憶の蔵」主宰。

出版社 ‏ : ‎ 世界思想社
発売日 ‏ : ‎ 2022/12/2
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 248ページ

¥1,760

※こちらの価格には消費税が含まれています。

※別途送料がかかります。送料を確認する

送料・配送方法について

この商品の送料・配送方法は下記のとおりです。

  • 郵送(クリックポスト他)

    1冊ごとの送料となります。

    全国一律 ¥220

再入荷のお知らせを希望する

年齢確認

再入荷されましたら、登録したメールアドレス宛にお知らせします。

メールアドレス

折返しのメールが受信できるように、ドメイン指定受信で「thebase.in」と「gmail.com」を許可するように設定してください。

再入荷のお知らせを希望する

再入荷のお知らせを受け付けました。

ご記入いただいたメールアドレス宛に確認メールをお送りしておりますので、ご確認ください。
メールが届いていない場合は、迷惑メールフォルダをご確認ください。
通知受信時に、メールサーバー容量がオーバーしているなどの理由で受信できない場合がございます。ご確認ください。

折返しのメールが受信できるように、ドメイン指定受信で「thebase.in」と「gmail.com」を許可するように設定してください。

通報する

ショップの評価