ケアリング・ストーリー
三砂 ちづる (著)
ブラジルで子どもを育て、日本で父と夫を看取った疫学研究者が、人生の後半に綴るエッセイ。「父の元気なときは、これ食べすぎちゃ『からだにわるいよ』と言い、認知症になってなにもわからなくなってからは、食べないと『からだにわるいよ』と言ってしまう娘は、どうすればよかったんだろう、と、いまも、わからない」。介護や看取り、家族や夫婦の関係などを、国際母子保健の世界を渡り歩いた経験を交えて浮き彫りにする。誰かを気にかけたり、大切に思うこと=「ケアリング」という言葉から広がった25篇のストーリー。
著者について
1958年山口県生まれ。兵庫県西宮育ち。津田塾大学多文化・国際協力学科教授、作家。京都薬科大学、神戸大学経済学部第二課程、琉球大学保健学研究科を経て、ロンドン大学Ph.D.(疫学)。著書に『オニババ化する女たち』(光文社新書)、『昔の女性はできていた』(宝島文庫)、『月の小屋』(毎日新聞出版)、『女が女になること』(藤原書店)、『死にゆく人のかたわらで』(幻冬舎)、『セルタンとリトラル』(弦書房)、訳書にフレイレ『被抑圧者の教育学』(亜紀書房)ほか多数。
出版社 : ミツイパブリッシング
発売日 : 2022/12/12
言語 : 日本語
単行本(ソフトカバー) : 192ページ