銭湯から広げるまちづくり: 小杉湯に学ぶ、場と人のつなぎ方

加藤 優一 (著)

まち全体を家と捉えた、小杉湯となりの実践

銭湯の常連たちがつくったシェアスペース「小杉湯となり」。銭湯のようにほどよい距離感で多様な暮らしが持ち寄られ、関わる人の主体性で居心地が保たれている。20~80歳の約50人による世代を越えた運営から、エリアの空き家を活用した拠点づくりまで、半径500m圏内の地域資源をつなぐ空間・組織・事業のヒント。

【目次】はじめに:老舗銭湯「小杉湯」から広がる、銭湯のある暮らし

1章 常連客が始めた新しい事業「小杉湯となり」
1-1 暮らしを持ち寄れる、新旧のシェアスペース
1-2 小杉湯が目指す100年を見据えた環境づくり

2章 銭湯のポテンシャルを探る:風呂なしアパートを活用した常連客10人の生活実験
2-1 小杉湯の隣で1年限定の「銭湯ぐらし」:今ある資源から未来を考える
2-2 銭湯から事業を見出す:「銭湯×◯◯」の可能性
2-3 銭湯ぐらしで再発見した銭湯の価値 現代が求める、ゆるくつながる居心地
〈実験フェーズのヒント〉 大きな計画ではなく、小さな実験から

3章 銭湯のある暮らしを広げる、まちのシェアスペース:小杉湯となり新築計画
3-1 小杉湯となりの事業化プロセス:全員兼業の弱さと、当事者としての強さ
3-2 銭湯に学ぶ、空間デザイン:場を介したコミュニケーションの設計
〈計画フェーズのヒント〉 ソフトとハードを一体的に考える

4章 銭湯の居心地をつくる:小杉湯となりのほどよいコミュニケーション
4-1 オープン直後の緊急事態宣言:安心できる暮らしを守るために
4-2 悩んだ末の会員制への切り替え:自宅以外に暮らしの拠点がある大切さ
4-3 現場で起こる主体性の連鎖:理想の暮らしが実現できる場所
4-4 銭湯に学ぶ、現場の運営マインド:「居てもいい、やってもいい」と思える寛容さ
4-5 暮らしと仕事が混ざり合う会社運営:個人を尊重する組織
〈運営フェーズのヒント〉 多様性・主体性を育むマネジメント

5章 銭湯を起点にしたエリアリノベーション:まち全体を家と見立てる
5-1 銭湯×空き家活用:暮らしの拠点をつなぎ合わせる
5-2 全国への展開
〈展開フェーズのヒント〉 点をつないで面にする
〈Column〉 全国の「銭湯から広がるまちづくり」

6章 銭湯に学ぶ、実践的計画
6-1 当事者としての実践的計画:プロジェクト全体に関わることで実現できる風景
6-2 実践的計画から見えてきた、新しい空間と組織

おわりに:辛いときに支えてくれた銭湯と父

著者について
加藤 優一
建築家、(株)銭湯ぐらし代表取締役、(一社)最上のくらし舎共同代表理事、OpenA+公共R不動産パートナー、東北芸術工科大学専任講師。1987年山形県生まれ。東北大学博士課程満期退学。デザインとマネジメントの両立をテーマに、建築の企画・設計から運営・研究に至るまでのプロセス全体に携わる。銭湯を起点にしたシェアスペースの経営や、地域資源を活かした空き家再生など、事業の視点からまちづくりを実践中。近作に「小杉湯となり・銭湯つきアパート」「佐賀県庁・城内エリアリノベーション」「旧富士小学校の再生」など。近著に『テンポラリーアーキテクチャー』『CREATIVE LOCAL』(学芸出版社・共著)など。

出版社 ‏ : ‎ 学芸出版社
発売日 ‏ : ‎ 2023/7/26
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 220ページ

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