日本語のデザイン 文字からみる視覚文化史
永原 康史 (著)
漢字伝来からデジタルフォントまで
文字の変遷をデザインの視点から考察
日本語が文字で表現される時、どのように記されてきたのか?
古代の金属に刻まれた漢字から1980 年代に登場したデジタルフォントに至るまで、
約2000 年にわたる日本語の文字表現の変遷をデザインの視点から考察した読み物です。
前半では、古事記に見る漢字、万葉集に登場する仮名、古今和歌集の連綿と散らし、
絵と文字が同一平面に記された江戸時代の書物など、
時代とともに日本語の文字がどのように綴られてきたかを解説。
後半では、明治期に伝来した金属活字と活版印刷、写真植字の実用化、
デジタルフォントの登場など、技術の進歩とともに
文字の組み方がどのように変化してきたかが記されています。
文化や技術によって、日本語の文字や組み方がどのように変化してきたか、
グラフィックデザイナーである筆者が豊富な図版(約160点)で読み解いた意欲作。
2002 年に出版された『日本語のデザイン』(美術出版社)をもとに大幅に加筆。
古代から現在までの日本語の文字デザインを歴史的に俯瞰しています。
著者について
永原 康史(ながはら やすひと)
グラフィックデザイナー。電子メディアや展覧会のプロジェクトも手がけメディア横断的に活動する。2005年愛知万博「サイバー日本館」、2008年スペイン・サラゴサ万博日本館サイトのアートディレクターを歴任。1997年~2006年IAMAS(岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー)教授。2006年~2023年多摩美術大学情報デザイン学科教授。2022年に初の作品集『よむかたち デジタルとフィジカルをつなぐメディアデザインの実践』を刊行、『インフォグラフィックスの潮流』(ともに誠文堂新光社)、『デザインの風景』(ビー・エヌ・エヌ)など著書多数。タイポグラフィの分野でも独自の研究と実践を重ね、多くの著作を発表している。
出版社 : ブックアンドデザイン
発売日 : 2024/4/17
言語 : 日本語
単行本 : 176ページ
寸法 : 15.1 x 1.5 x 21.5 cm