『百年の孤独』を代わりに読む (ハヤカワ文庫NF)
友田 とん (著)
発売日に重版決定! いま、『百年の孤独』と一緒に読まれています
脱線につぐ脱線、なのに気づけば……。
ガルシア=マルケスの魔法が生んだ、驚異の読書エッセイ
“あの名作を読みたいのに挫折してしまった読書人全員にとって、これは希望の書です!!”
――三宅香帆さん(書評家)
“小説を読むことは「小説を読む時間を生きる」こと。その奇跡がここで起きている。自分の人生の経験や記憶や今ある日常やそれらいろいろが、『百年の孤独』とコラボして徘徊を始める”
――保坂和志さん(作家)
ガブリエル・ガルシア=マルケスの小説『百年の孤独』を、読者であるあなたの代わりに「私」は読む。ところがつい話が横道に逸れて脱線してしまう。『それでも家を買いました』、ドリフターズのコント、『スタンド・バイ・ミー』、ドラゴンクエストⅢ、ミスタードーナツ、消息不明のA子……様々な記憶がマコンドの出来事と混ざり合い、「私」は「読む」ことの正体に近づいていく。驚異の自主制作本が、待望の文庫化!
【書店員さんからも絶賛の声!】
“「代わりに読む」という奇妙で真摯な実践は、愉快な"傑作"入門書となった。今度はあなたが読む番です”
――toi books 磯上竜也さん
“勝手気ままな読書が世界を拡張していく。うかうか代わりに読まれている場合じゃないぞ!”
――本町文化堂 嶋田詔太さん
“「読む」という行為は底が知れず、全て繋がっているのだと明らかにする力作”
――Title 辻山良雄さん
“一冊を細部まで味わいつくす事は、自分の人生のさまざまな細部を豊かに肯定し直す事”
――本屋ルヌガンガ 中村勇亮さん
“「代わりに読む」という役を演じるはずが、気づけば役に身体を乗っ取られている。友田さんは乗っ取られ上手”
――つまずく本屋 ホォル 深澤元さん
友田 とん
作家・編集者。京都市生まれ、博士(理学)。2018年に自主制作本『『百年の孤独』を代わりに読む』を全国の本屋さんへ営業したのを契機に、ひとり出版社・代わりに読む人を立上げる。ナンセンスな問いを立て日常や文学に可笑しさを見つける作品を発表しながら、雑誌『代わりに読む人』や『うろん紀行』『アドルムコ会全史』の編集を手掛ける。著書に『ナンセンスな問い』(エイチアンドエスカンパニー刊)、『先人は遅れてくる』『パリのガイドブックで東京の町を闊歩する』(代わりに読む人 刊)『ふたりのアフタースクール ZINEを作って届けて、楽しく巻き込む』(太田靖久氏との共著、双子のライオン堂 刊)などがある。敬愛する作家は、ガルシア=マルケス、後藤明生。
出版社 : 早川書房
発売日 : 2024/7/1
言語 : 日本語
文庫 : 360ページ