「待つ」ということ (角川選書 396)
鷲田 清一 (著)
ひとは自分の生をどう生きてきたか。「待つ」ことから探る哲学的断章。
現代は待たなくてよい社会、待つことができない社会になった。現代社会が失った「待つ」という行為や感覚の現象学的な考察から、生きること、生きていることの意味に分け入る、臨床哲学からの哲学エッセイ。
〈目次〉
まえがき
1 焦れ
2 予期
3 徴候
4 自壊
5 冷却
6 是正
7 省略
8 待機
9 遮断
10 膠着
11 退却
12 放棄
13 希い
14 閉鎖
15 酸欠
16 倦怠
17 空転
18 粥状
19 開け
あとがき
著者について
●鷲田 清一:1949年京都生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。大阪大学大学院文学研究科教授、同文学部長等をへて、大阪大学理事・副学長。専攻は臨床哲学。著書に『〈想像〉のレッスン』『「聴く」ことの力』『顔の現象学』『悲鳴をあげる身体』『モードの迷宮』など多数。
出版社 : KADOKAWA
発売日 : 2006/9/1
言語 : 日本語
単行本 : 200ページ
ISBN-10 : 4047033960
ISBN-13 : 978-4047033962