8月の本 (12か月の本)
堀辰雄 (著), 北原白秋 (著), 山川方夫 (著), & 5 その他
時代も場所もまったく異なる文学作品たちをつなぐテーマは〈12か月〉――
12か月のうちの〈8月〉をテーマに古今東西の小説・詩歌・随筆を集めたアンソロジー。
四季をあじわい、あの作品といま同じ季節を生きるよろこびをつくる本。シリーズ全12巻。
【目次】
絵はがき(堀辰雄)
影(北原白秋)
お盆(石井桃子)
ジャンの新盆(山川方夫)
美しく、短かすぎる夏(吉田健一)
紙の玉(シャーウッド・アンダースン/上岡伸雄訳)
霧のむこうに住みたい(須賀敦子)
いちど視たもの 一九五五年八月十五日のために(茨木のり子)
八月三日の夢(中谷宇吉郎)
鏡の中の月(宮本百合子)
トカトントン(太宰治)
山居(萩原朔太郎)
白雪姫(久生十蘭)
八月の星座(吉田絃二郎)
驟雨(井上靖)
初恋(尾崎翠)
ネムロド(ブルーノ・シュルツ/工藤幸雄訳)
簔虫〔「小さな出来事」より〕(寺田寅彦)
穴(岡本綺堂)
蟲の声(永井荷風)
雨のふくらはぎ(唐十郎)
跋 八月の王国 西崎憲