小さな機械
19歳から26歳までの出来事に関する18篇のエッセイ集。
「多分、これが初恋だと思う。あまりにも大切だったので、私が何らかの関係をすることが間違っているように思えて、好意を伝えようとも会ってみたいとも思い至らなかった。」 (「普通の恋」より)
目次
普通の恋
人間の女の子
死んだあと
白桃
退院、そして異国
私の足とクッキー缶
噴水
距離
香水
生物が好きであること
小さなエビやカニ
どんぐり
小鳥
ホステルへ
帝国
リスが走る窓辺
ケツのでかい女
ケーキ
あとがき
著者プロフィール
東ひかり
美術作家。平成9年9月9日生まれ、東京都在住。会社員の傍ら、ドローイングや陶磁器での表現活動を行う。2023年からZINEでの文筆活動を開始。主な著作に『Girl with short cut, about 20 years old, staring at us.』(2023年)、『小さな機械』(2024年)、『CQ』(2025年)がある。
2024年3月
文庫判 70ページ