消費社会の神話と構造 新装版
ジャン ボードリヤール (著), Jean Baudrillard (原名), & 2 その他
他人との差異を示すためのファッション、インテリア、自動車からメディア、教養、娯楽、余暇、美しさ・健康への強迫観念、セックス、疲労、暴力・非暴力まで――すべては消費される「記号」にすぎない。
1970年にいち早く「消費社会」という概念を提示し時代を拓いた名著に新たに「索引」と幻の原書初版からボードリヤール自身による写真2点を追加した決定版!
著者について
【著者】ジャン・ボードリヤール : 1929年生まれ。元パリ大学教授(社会学)。マルクスの経済理論の批判的乗り越えを企て、ソシュールの記号論、フロイトの精神分析、モースの文化人類学などを大胆に導入、現代消費社会を読み解く独自の視点を提示して世界的注目を浴びた。その後オリジナルとコピーの対立を逆転させるシミュレーションと現実のデータ化・メディア化によるハイパーリアルの時代の社会文化論を大胆に提案、9・11以降は他者性の側から根源的な社会批判を展開した。写真家としても著名。2007年没。著書に『物の体系』『記号の経済学批判』『シミュラークルとシミュレーション』(以上、法政大学出版局)、『象徴交換と死』(ちくま学芸文庫)、『透きとおった悪』『湾岸戦争は起こらなかった』『不可能な交換』(以上、紀伊國屋書店)、『パワー・インフェルノ』『暴力とグローバリゼーション』『芸術の陰謀』(以上、NTT出版)、ほか多数。
【訳者】今村仁司 ( いまむら・ひとし) : 1942年生まれ。京都大学経済学部卒業。同大学院修了。元東京経済大学教授。専攻は社会哲学・社会思想史。2007年没。著書に『暴力のオントロギー』(勁草書房)、『排除の構造』(ちくま学芸文庫)、『近代性の構造』(講談社)、『社会性の哲学』(岩波書店)、ほか多数。
【訳者】塚原 史 (つかはら・ふみ) : 1949年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。パリ第3大学博士課程中退。現在、早稲田大学教授。専攻はフランス思想・文学、表象文化論。著書に『ボードリヤールという生きかた』(NTT出版)、『アヴァンギャルドの時代』(未來社)、『記号と反抗』(人文書院)、『ダダ・シュルレアリスムの時代』『20世紀思想を読み解く』(以上、ちくま学芸文庫)、『反逆する美学』『切断する美学』『模索する美学』(以上、論創社)、ほか多数。
出版社 : 紀伊國屋書店
発売日 : 2015/8/27
言語 : 日本語
単行本 : 368ページ
ISBN-10 : 4314011165
ISBN-13 : 978-4314011167
寸法 : 12.9 x 2.2 x 18.9 cm