生類の思想: 体液をめぐって
藤原 辰史 (著)
大気・海洋・土壌汚染、アレルギーの増加、免疫の不調、
日常化する暴力、子どもの商品化、奪われる睡眠時間……。
この世界の現実をどう捉えるか。
「人間」と「環境」を根源から定義しなおし、
ありえたかもしれないもうひとつの世界を描きだす。
世界の高速回転化と自己攻撃化にあらがう
驚くべき思考の集成。
著者について
1976年生まれ。京都大学人文科学研究所教授。専門は農業史、環境史。
主な著書に、『ナチス・ドイツの有機農業』(第一回ドイツ学会奨励賞)、『カブラの冬』、『稲の大東亜共栄圏』、『ナチスのキッチン』(第1回河合隼雄学芸賞)、『トラクターの世界史』、『戦争と農業』、『給食の歴史』(第10回辻静雄食文化賞)、『食べるとはどういうことか』、『分解の哲学』(第41回サントリー学芸賞)、『縁食論』、『農の原理の史的研究』、『歴史の屑拾い』、『植物考』、『食権力の現代史』などがある。
出版社 : かたばみ書房
発売日 : 2025/10/2
言語 : 日本語
単行本 : 288ページ
寸法 : 12.9 x 2.5 x 18.8 cm