石田徹也遺作集
31歳という若さでこの世を去った画家・石田徹也。
彼が遺した約10年の創作の軌跡をまとめた、唯一の作品集です。
スーツ姿の青年が機械や住宅、電車や机と一体化していく——。
どこか滑稽で、しかし深く切実なその光景には、
「社会に適応しようとする個人の苦しみ」や「存在の不安」が
静かに描き込まれています。
ページをめくるたび、現代の生きづらさや孤独が
どこか自分ごととして響いてくる。
そんな不思議な鏡のような一冊です。
言葉ではなく「絵」で生き続けようとした青年の、
最後のメッセージを受け取ってください。
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石田徹也 (著)
毎日広告デザイン賞奨励賞、『ひとつぼ展グランプリ』、JACA日本ビジュアル・アート展グランプリ、キリンコンテンポラリーアートアワードグランプリ、VOCA展奨励賞など、主たる賞をすべて受賞し、活躍を大きく期待されていた天才アーティストが、2005年、享年31歳という短い生涯を閉じるまでの驚愕の世界を描き続けた創作活動10年の軌跡。
著者プロフィール
石田徹也(いしだ・てつや)
1973年、静岡県焼津市生まれ。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。
日常の中に潜む不安や社会への違和感を、
青年と機械・構造物が融合した独特のモチーフで描いた画家。
現代のサラリーマンや学生の「無表情の仮面」をテーマに、
痛切でありながらどこかユーモラスな世界を展開。
2005年、踏切事故により逝去(享年31)。
生前に大規模な個展を行うことはなかったが、
没後、その作品群は国内外で高く評価され続けている。
出版社 : 求龍堂
発売日 : 2006/5/25
単行本(ソフトカバー) : 112ページ
寸法 : 22 x 28 x 1.2 cm








