「偶然」はどのようにあなたをつくるのか
著者:ブライアン・クラース / 翻訳:柴田裕之
「偶然」と「必然」の狭間で揺れるこの世界を、私たちはどのように生きるべきか――。本書では、歴史の転換点、進化の奇跡、日常の小さな選択などが、実は偶然の積み重ねによって生まれてきたことを、多様な知見を通じて描き出します。原因と結果を探す人間の思考を丁寧に読み解きながら、「すべてが影響し合う複雑なこの世界を生きることの意味」に光を当てます。また、各章では「物語を語る動物としての私たち」「地球のくじ引きとしての人間」「自由意志と偶然のあいだ」などテーマが展開されており、読者自身の“選択”や“出会い”を問い直すきっかけになります。
著者について
ブライアン・クラース(Brian Klaas)氏は、ミネソタ州出身、オックスフォード大学で博士号を取得、現在はロンドン大学ユニヴァーシティ・カレッジ(UCL)准教授。社会科学・国際政治学の視点から、偶然・権力・運命を問い続ける思想家です。本書では、著者自身が「自分の人生をリワインド(巻き戻せたら/押したら)」という仮設を提示し、万一の出会いや選択が、実は歴史を左右してきたという物語へと読者を誘います。
書籍情報
出版社:東洋経済新報社
発売日:2025年9月10日
判型・頁数:四六判・上製/約382ページ
寸法 : 19.4 x 13.5 x 2.7 cm


