腰痛文学

著者:坪田 宏穂(編)

「豊臣秀吉に腰を揉ませて、失脚を企む柴田勝家。孫の成長を優しく見守る、腰の曲がったおばあさん。驚きのあまり腰を抜かしてしまう幽霊。そして、坐骨神経痛に悩み、湯治へ向かう作家――。『腰の痛み』や『腰の変調』を抱えた登場人物たちを集めた小説、随筆、短歌などのアンソロジー。付録には、今から117年前に考案された腰痛対策体操も収録。時代を超えて人々を悩ませる「腰痛」に、文学から鋭く斬りこむ一冊。」

“腰痛”という身体的苦痛をテーマに、時代も国も超えた文学作品を集めたアンソロジー。収録作家には、井原西鶴、宮本百合子、小山勝清、壺井栄、十返舎一九、窪田空穂、佐左木俊郎、羽化仙史、上村松園、ヘルマン・ヘッセ、寺田寅彦ほか。椅子に座り続けた作家、湯治場へ向かう作家、腰を抜かした幽霊まで、腰という「弱点」を通じて文学の身体性を炙り出します。痛みを抱えながら言葉を紡ぐその姿に、思わず息を呑む瞬間が訪れます。

目次
井原西鶴『腰抜けの仙人』
宮本百合子『ソヴェト映画物語 ―「新女性線」―』
小山勝清『秀吉の堪忍 柴田勝家の腰もみ』(羽柴筑前守の巻より)
壺井栄『十五夜の月』
十返舎一九・為永春水『娑婆は沙汰なしの三々九度。騒ぎは腰を拔かした地獄落し』(あんぽん丹 下之巻より)
窪田空穂『卓上の灯』ほか
佐左木俊郎『山茶花』
羽化仙史『さあ、しまった!』(探奇小説 旧情婦より)
上村松園『健康と仕事』
ヘルマン・ヘッセ『最初の一日』(湯治客より)
寺田寅彦『ステッキ』
【番外編】『誰でもできる簡易体操』(腰痛対策選)国民体育攻究会 編

著者について
坪田 宏穂(つぼた・ひろほ)/1968年京都府生まれ。編集者・文芸評論家として活躍。身体や病をテーマに、「からだと文学」「病と創作」の視点からアンソロジーを数多く手がけています。主な編著に『病いの句読点』『手紙という祈り』『うたうとは小さないのちをすくうこと』など。

出版社:のどまる堂
発売日:2025/9/12
言語:日本語
文庫 ‏ : ‎ 208ページ
寸法:文庫判
ジャンル:文学・エッセイ・アンソロジー

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