宙色のハレルヤ
恋の始まりも、終わりも、その途中の迷いも。
どの瞬間にも「言葉にならない気持ち」が必ずあって、
窪さんの短編はその“曖昧なところ”を丁寧に拾い上げてくれます。
読んでいると、自分の過去の誰かの顔がふと浮かんだり、
「あのときの気持ちは、こういうことだったのか」と
時間を経てようやく腑に落ちるような感覚がある。
派手さはないけれど、じわじわ胸の奥に灯りがつくような短編集です。
書籍概要
大切な人への想いを抱えた6人の物語を収めた恋愛短編集。
再会・片想い・夫婦・仕事・家庭――
誰もが一度は通る「人を好きになること」の揺らぎが、
静かに、しかし確かに描かれている。
“人を好きになることの怖さと喜び”を、
ひとつひとつ確かめるように読み進められる一冊。
著者について
窪 美澄(くぼ・みすみ)
1965年生まれ。
恋愛・家族・人間関係に潜む繊細な感情を描く作家として高く評価される。
短編から長編まで幅広く手がけ、静かで沁みる作風に定評がある。
出版社:文藝春秋
発売日:2025/10/08
言語:日本語
仕様:単行本(軽装)、272ページ


