まちは言葉でできている
著者:西本 千尋(著)
人が暮らす場所は、制度でも建物でもなく「言葉」でできている。
本書の文章には、その当たり前をそっと裏返して見せてくれる静かな力があります。
再開発の説明会で消えていく生活者の声、日常の中でひっそり続いている“まちの痛み”、それでも誰かが紡ぎ続けた言葉の手触り――。
「本と羊」が大切にしている“偶然の場”とも響き合い、読むほどに自分の住む場所の声がふいに立ち上がるような一冊です。
書籍概要
再開発の現場でこぼれ落ちる小さな声、行政の言葉と生活者の実感のズレ。
著者はそのあいだに挟まる“生の言葉”を、20年以上にわたり拾い続けてきました。
大きい言葉に支配されがちな「まち」を、生活者のまなざしから丁寧に描き直す本書。
専門用語ではなく「暮らしの言葉」でまちを見つめ直し、足もとを照らすように世界を読み替えていく随筆集です。
著者について
西本 千尋(にしもと・ちひろ)
都市の再開発現場での実務経験を持つフィールドワーカー。
生活者・行政・開発のあいだに揺れる“言葉の行方”を記録してきた。
コミュニティや都市計画、まちづくりに関する執筆・講演多数。
出版社:皓星社
発売日:2024/6/27
言語:日本語
単行本:272ページ
寸法:21.0 × 14.8 × 1.7 cm(A5判)


