見えない日常 (アジアと芸術)
著者:木戸 孝子(写真・文)
ニューヨークで写真家として活動していた著者が、ある出来事を機に逮捕され、そこから再び創作に立ち上がるまでの足跡を記録した、静かで強い一冊です。日常の隙間に潜む不可視の関係や、文化のすり抜け、そして「写真を撮るとは何か」という問いが交錯します。光の届かない廊下、無音の空間、無数のシャッター音——読み終えたあとに世界の見え方が少し変わる、写真家ならではの視線を宿したエッセイです。
書籍概要
写真家・木戸孝子が、アメリカ・ニューヨークでの生活中に経験した「逮捕」「拘束」「再起」を通じて見えてきたもの。「Skinship」というシリーズで家族の親密さを捉えてきた著者が、"見えない日常"をテーマに、新たな視界を提示します。アメリカの拘置所、送還後の帰国、撮影現場に戻る痛みと希望。写真と文で綴られるドキュメンタリー的構成が、読者を“目に見えない時間”の中へ誘います。
著者について
木戸 孝子(きど・たかこ)
写真家。International Center of Photography(ニューヨーク)卒業後、ニューヨークで写真家として活動。家族や身体の関係性をテーマに「Skinship」シリーズなどを手がけ、国際的にも評価を得る。自身の体験をもとに、写真と文章で世界を再構築する表現者です。
書誌情報
出版社:鳳書院
発売日:2025/3/5
言語:日本語
単行本(ソフトカバー):199ページ
寸法:18.8 × 12.8 × 1.6 cm


