続 遠慮深いうたた寝
著者:小川 洋子(著)
日常のごく何気ない瞬間が、静かに深く胸に響く。
「歩いている道端」「何気なくつけたテレビの画面」「劇場のロビー」―そんな小さな場面が、作家の眼を通すと扉になって遠くから光を運んでくる。
小川洋子さんのエッセイは、純文学の香りを帯びながら「だれもが抱えている内面のひだ」に寄り添ってくれます。
文学好きなあなたに、棚の奥に差し込むように勧めたい一冊です。
書籍概要
神戸新聞連載エッセイ「遠慮深いうたた寝」などを中心に収録したエッセイ集第2弾。
日常の何でもない風景を丁寧に拾いながら、創作・読書・観劇・野球など作家の“手ざわりある時間”を描く。
その文章には“静けさ”が宿り、読むたびに思いがけない奥行きと静かな驚きがやってきます。
著者について
小川 洋子(おがわ・ようこ)
岡山県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。
『妊娠カレンダー』で芥川賞、『博士の愛した数式』など数々の受賞作を持つ国内外で高く評価された作家。
エッセイにも定評があり、日常の中に隠れた光を掬い取る語り口で多くの読者を得ています。
書誌情報
出版社:河出書房新社
発売日:2025年10月16日
単行本:240ページ
寸法:20.0 × 14.8 × 2.0 cm


