生活史の方法 ― 人生を聞いて書く
著者:岸 政彦(著)
「人の人生を聞き、語らせ、書き留める」――そんな専門的な営みに興味がある方に。
本書は、生活史というフィールド研究に30年近く携わってきた著者が、「“聞く”こと」と「“書く”こと」の間にある豊かな地形を丁寧に描いた一冊。
インタビュー・聞き取り・記録・文章化という行為を通じて、私たちは「人の語る人生」の価値を改めて知ります。
社会学やフィールドワーク、ドキュメンタリーに関心がある方に、ぜひ棚に並べておきたい一冊です。
書籍概要
地域・大学・学校・家族・個人…さまざまな場の中で「生活史」という語りを聞いて書くという営みが、何を生み、何を問い、何を残すのか。
本書では、「作品としての生活史」「語りを残す」「人生、歴史、意味」などの視点から、技術的アプローチだけでなく、問いかけそのものを扱います。
ただのマニュアル本ではなく、他者の話を聞くという行為の深部にある、静かな問いと敬意を伴った記述です。
著者について
岸 政彦(きし・まさひこ)
社会学者・聞き取り調査の第一人者。沖縄で30年にわたって聞き取り調査を継続し、その経験をもとに「他者の語り」や「語る・聞く・残す」という営みを研究してきた。
書誌情報
出版社:筑摩書房(ちくま新書)
発売日:2025年11月8日
単行本(新書):304ページ
寸法:17.3 × 10.6 × 1.6 cm


