【ZINE】夜を憶えている(オリジナルポストカード付き)
藤原佑月(著)
美しくて、恐ろしくて、忘れられない______
夜の面影が幻想と現実のあわいにゆらめく。
『夜の美術館』『スノードロップ』『傀儡屋綺譚』『ブルーフィリアの書架』
愛と狂気が交錯する、四つの物語。
夜には、昼の言葉ではうまく説明できない“気配”があります。
このZINEは、その気配にそっと触れるような四つの短編集です。
灯りの落ちた美術館で聞こえる誰かの足音、雪の夜にだけ現れる白い影、
静かに糸を操る人形遣い、青い本棚の奥に沈んでいる記憶。
派手な展開があるわけではないのに、読んでいると胸の奥がじわりと動く。
そしてページを閉じても、夜の残り香のような余韻がしばらく離れません。
500円という小さな文庫サイズのZINEですが、
「静かな不穏」や「ひそやかな幻想」が好きな方には、とても相性がいい一冊。
ふだんの読書では出会えない“夜の気配”を連れて帰りたい人へ。
藤原 佑月
2020 年、コロナ禍のステイホームをきっかけに小説を書きはじめる。Kindle で短編集『リストランテ・マリオネッタ』『○一の境界』を出す。
純文学を好み芥川を愛すが、自身の作品は詩と物語の境界を徘徊するようなものが多い。
直近では趣向を変え、「わかりやすく面白い」をテーマに文芸社から『ヒキトリノQ』を出版した。
書籍情報
仕様:文庫判(A6)
発行日:2025年9月14日
ページ数:102ページ
種別:ZINE・短編集
著者:藤原 佑月


