夢の声を聴く: プロセスワークがひらく夢見手たちの癒しと変容の物語
藤崎 亜矢子 (著)
この本は、「夢はただの記憶の整理」だと思っている人の考え方を、やさしくひっくり返してくれます。
著者は、アメリカで認定を受けたプロセスワークの心理カウンセラー。彼女は、夢の内容そのものより、夢を見た“身体感覚”や“感情の揺れ”に着目します。そこで浮かび上がってくるのは、過去の痛みでも、未来への予感でもなく、「いまの自分が本当は何を望んでいるのか」という小さな声。
読み進めるほど、夢が単なる象徴や暗号ではなく、日常の中で押し込めてきた感情や、まだ言葉になっていない願いとつながっていることに気づかされます。
夜見る夢ではなく、“心の奥の声としての夢”。
自分の気持ちがよくわからなくなるとき、これほど頼りになる本はありません。読後には、自分の内側に少しだけ静かな灯がともるような、そんな一冊です。
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書籍概要
夢は、あなたの今を映し出す鏡、未来への招待状、過去からのSOS。
ユング派とプロセス指向心理学のトレーニングを受け、米国で豊富なカウンセリング経験を積み重ねてきた著者が、夢の意味をさぐるワークを紹介。
夢を見たときの身体の感覚、わきあがる感情、浮かぶイメージ…
五感から夢の意味をたどるとき、他のだれでもない、あなたのためのメッセージが聞こえてきます。
人の魂の意味に触れたい、より自分らしく成長したいと願う、すべての人に。
自分で夢の意味を知りたい人のために、シンプルなエクササイズと、AIの活用法と注意点も掲載。
著者について
博士(心理学)、米国オレゴン州認定カウンセラー、認定プロセスワーカー、認定EMDRセラピスト。
上智大学大学院にて小川捷之、河合隼雄らに指導を受ける。修士号取得後、順天堂大学医学部精神医学教室の助手としてカウンセリングや心理検査を行うほか、研修医の教育にも携わる。
1998年、アメリカオレゴン州ポートランドに移住。プロセスワーク・インスティチュートにてアーノルド・ミンデル、エイミー・ミンデル、マックス・シュバックらの指導を受け、2004年に認定プロセスワーカーとなる。2015年、セイブルック大学心理学研究科より博士号取得。
プロセスワーク・インスティチュート大学院で約20年にわたり教鞭を執るかたわら、日本・米国・ロシア・ドイツ・バングラデシュなどでプロセスワーク、トラウマケア、コミュニケーションスキルのセミナーを実施してきた。
現在は「花カウンセリング&コンサルティング」代表として、ハワイ島を拠点に、オンラインカウンセリングとセミナーを提供している。
出版社 : 道和書院
発売日 : 2025/11/6
言語 : 日本語
単行本 : 244ページ
寸法 : 12.8 x 2.1 x 18.8 cm


