子どもでいられなかったわたしたちへ ヤングケアラー「その後」を生きる

高岡里衣 (著)

「わたしはずっと不思議だった。体の悪い家族がいないって、どんな感じなんだろう。自分のことだけ考えればいいって、どんな気持ちなんだろう。」
9歳の頃から難病の母の介護を担い、学業や仕事のかたわらで命を支える緊張と不安を抱え続けた著者。24年にわたるケア生活が終わった後も、人生を再構築するための模索は続く。元ヤングケアラー当事者が思いを込めて語る、過酷だが愛情に溢れたケア生活の真実。
【推薦コメント】
「ただ生きる」ことは、こんなにも難しい。だから、私たちは一緒に生きるのだと思う。
「強く生きなくてもいい、生きてさえいればいい」
子どもでいられなかった彼女は今、命を全肯定している。
――土門蘭さん(文筆家、『死ぬまで生きる日記』ほか)

著者について
高岡里衣:京都府生まれ。同志社大学文学部国文学科卒。9歳の頃に母が難病を発症し、以後24年間にわたって家庭内で中心的にケアを担った。ケア責任と自身のキャリア形成の両立に悩んだ経験をもとに、元ヤングケアラー当事者として講演や執筆活動を始める。京都・大阪・東京など各地の行政機関や民間団体のヤングケアラー支援活動に携わり、こども家庭庁の出前講座でも講師を務める。共著に『ヤングケアラー わたしの語り』(澁谷智子編、生活書院、2020年)。

出版社 ‏ : ‎ 子どもの未来社
発売日 ‏ : ‎ 2025/11/25
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本 ‏ : ‎ 248ページ
寸法 ‏ : ‎ 12.7 x 18.8 x 0.27 cm

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