比叡山 (講談社学術文庫)
景山 春樹 (著), 井上 章一 (解説)
その山のふもとに生まれ育ち、少年のころから、あらゆる小路を幾度となく歩いては、様々な風景を目にしてきた、著者にとっての母なる山・比叡山。
歴史を学んだのち、再び同じ路をたずね、峠を越え、川を渡りながら、仏教美術学者はあることに気づく。自然の山、川、その位置を度外視して、決して歴史は考えることができないのだとーー。
天台法華宗の根本道場にして、学山として数多くの高僧を輩出した比叡山。
その3塔16谷の霊谷を案内しつつ、歴史地理というユニークな観点から、1200余年にわたる叡山の宗教と歴史をひもとく!
著者について
かげやま・はるき 1916年滋賀県生まれ。神道・仏教美術学者。帝塚山大学教授。木下美術館長。國學院大学文学部国史学科卒業。京都市教育局学務課、恩賜京都博物館鑑査員を経て、京都国立博物館考古室長兼普及室長。『神道美術の研究』を國學院大學に提出して文学博士の学位を取得。著書に、『神道美術の研究』『史蹟論攷』『近江路:史跡と古美術の旅』『神道の美術』『神体山』『神像』『比叡山と高野山』『舎利信仰 その研究と史料』,共編著に『鎌倉』『日吉』など。1985年没。
井上章一(いのうえ・しょういち)
国際日本文化研究センター 所長・教授。国際日本文化研究センター 所長・教授。風俗史家。京都大学大学院 工学研究科建築学専攻修士課程修了。『狂気と王権』『南蛮幻想:ユリシーズ伝説と安土城』『京都ぎらい』『京都まみれ』など著書多数。
出版社 : 講談社
発売日 : 2025/8/12
言語 : 日本語
文庫 : 256ページ
寸法 : 10.7 x 1.2 x 14.8 cm


