傷を愛せるか 増補新版(文庫本)おくすり袋セット

今回本と羊のオリジナルおくすり袋にあなたへの店主からのメッセージを書いて
本を封入してお送りいたします。
「傷のあわい」「傷つきのこころ学」も同時発売中です。

宮地尚子 (著)

トラウマ研究の第一人者である著者が、旅先や臨床現場での思索を綴ったエッセイ集です。多くの読者に「包帯のような本」と評されています。

核心となるメッセージ: 「傷を治す(消し去る)」ことではなく、**「傷がある状態のまま、どう生きていくか」**を問いかけています。

主な内容:
傷がそこにあることを認め、その周りをそっとなぞるように受け入れること。
傷を恥じず、好奇の目からは隠しながらも、自分の一部として抱えて生きること。
「何もできない」という無力感や、それでも誰かのために祈ることの尊さについて。

特徴: 専門用語を多用せず、バリ島やブエノスアイレス、金沢といった旅の風景と自身の内面を重ね合わせた、深く沁みとおるような文体です。
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弱いまま
強くある
ということ

たとえ癒しがたい哀しみを抱えていても、傷がそこにあることを認め、受け入れ、傷の周りをそっとなぞること。過去の傷から逃れられないとしても、好奇の目からは隠し、それでも恥じずに、傷とともにその後を生きつづけること―。
ケアとは何か? エンパワメントとは何か?
バリ島の寺院で、ブエノスアイレスの郊外で、冬の金沢で。旅のなかで思索をめぐらせた、トラウマ研究の第一人者による深く沁みとおるエッセイ。
解説=天童荒太

メディアで紹介されました
□読売新聞「トレンド館」(2025/6/23)著者インタビュー「『心の傷を愛しましょう』と言っても、簡単には愛せませんよね。できないから苦しいわけです。」
□朝日新聞「売れてる本」(2025/5/3)小川公代さん書評「痛み認める包帯のような言葉」
□朝日新聞「折々のことば」(2022/10/15)本文紹介「自分が「使えない人」だとみなされて、万が一線路に身を投げたとしても、ため息をつかれるだけの存在だということをかみしめる。」

【目次】
Ⅰ 内なる海、内なる空
なにもできなくても
〇(エン)=縁なるもの
モレノの教会
水の中
内なる海
泡盛の瓶
だれかが自分のために祈ってくれるということ
予言・約束・夢

Ⅱ クロスする感性――米国滞在記+α 二〇〇七―二〇〇八 
開くこと、閉じること
競争と幸せ
ブルーオーシャンと寒村の海
冬の受難と楽しみ
宿命論と因果論
ホスピタリティと感情労働
右も左もわからない人たち
弱さを抱えたままの強さ
女らしさと男らしさ
動物と人間
見えるものと見えないもの
捨てるものと残すもの
ソウル・ファミリー、魂の家族
人生の軌跡

Ⅲ 記憶の淵から
父と蛇
母が人質になったこと
母を見送る
溺れそうな気持ち
本当の非日常の話
張りつく薄い寂しさ

Ⅳ 傷のある風景
傷を愛せるか
あとがき
文庫版あとがき
解説 切実な告白と祈り 天童荒太
初出一覧
エピグラフ・出典

著者について
宮地尚子(みやじ・なおこ) 一橋大学大学院社会学研究科教授。専門は文化精神医学・医療人類学。精神科の医師として臨床をおこないつつ、トラウマやジェンダーの研究をつづけている。1986年京都府立医科大学卒業。1993年同大学院修了。主な著書に『トラウマ』(岩波新書)、『ははがうまれる』(福音館書店)、『環状島=トラウマの地政学』(みすず書房)がある。

出版社 ‏ : ‎ 筑摩書房
発売日 ‏ : ‎ 2022/9/12
言語 ‏ : ‎ 日本語
本の長さ ‏ : ‎ 240ページ
寸法 ‏ : ‎ 14.8 x 10.5 x 1 cm

¥792

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