ビギナーズラック
阿波野巧也(著/文)
発行:左右社 四六判 172ページ
ワールドイズファイン、センキュー膜っぽい空気をゆけば休診日かよ
塔短歌新人賞・笹井宏之賞永井祐賞を受賞した著者による待望の第一歌集。鴨川沿いをiPhone片手に歩く「ぼく」の暮らしは、変わりながら、歌のなかでみずみずしく輝きつづける。
もう一人の自分が勝手に喋りだして「旅に出よう」と誘ってきた。ーー小山田壮平(ミュージシャン)
もしいまあなたがいま本屋で、本文より先に解説を立ち読みしてしまっているならば、わたしの能書きはきれいに忘れ、とっととレジに行くべきなのだ。ーー斉藤斎藤(歌人)
目次
❖目次
I ワールドイズファイン/シティトライアル/cube/モード/Singin’ in the rain/スペシャルサンクス/雨が降ったら/冬の炭酸
II 寿司以降のcolor space/犬とヨットの風景/たくさんのココアと加加速度/生活の修辞学/さらに音楽は鳴り続ける/大技/かまわない/暗算/手紙
III 緑のベンチと三匹の犬/自然/こしあんと思案/Sit in the sun/盆暗/凸凹/レモン
解説 すれ違うとき、ぼくはもらう 斉藤斎藤
あとがき
著者プロフィール
阿波野巧也 (アワノタクヤ) (著/文)
阿波野巧也(あわの・たくや)
一九九三年大阪府生まれ。二〇一二年、「京大短歌会」、「塔」に入会。二〇一七年、「京大短歌会」卒業。二〇一九年、「塔」退会。現在は同人誌「羽根と根」に所属。二〇一五年、第五回塔新人賞。二〇一九年、第一回笹井宏之賞にて永井祐賞。