AI研究者と俳人 人はなぜ俳句を詠むのか
川村 秀憲 (著), 大塚 凱 (著)
出版社 : dZERO
発売日 : 2022/3/20
言語 : 日本語
単行本(ソフトカバー) : 208ページ
寸法 : 13 x 2.1 x 19 cm
俳句を詠むとき、人の脳の中では何が起こっているのか。
知能とは何か、人間とは何か。
AI研究者にとって「AI俳句」は、
根源的問いの答えに近づくためのプロジェクト、
若い俳人にとっては、人間の知の営みが解明されることへの深い興味。
AI俳句生成プロジェクト「AI一茶くん」の生みの親と、
気鋭の若手俳人が旅する「知能の深淵」。
【目次】
第一章:コードと歳時記―「人間の営み」を解明する
第二章:記号と意味―ハードルは何か
第三章:教師データと逸脱―「AI一茶くん」の俳句を鑑賞してみる
第四章:チューリングテストと句会―「詠んだ」といえる日は来るか
第五章:無意識と感情―「知能とは何か」という根源的問い
付録
「AI一茶くん」俳句生成の仕組み
入門・俳句の〝読み〟方
本書の内容をおおまかに知るためのキーワード
著者について
■川村 秀憲(かわむら・ひでのり)
AI研究者、北海道大学大学院情報科学研究院教授、博士(工学)。1973年、北海道に生まれる。小学生時代からプログラムを書きはじめ、人工知能に興味を抱くようになる。同研究院で調和系工学研究室を主宰し、2017年9月より「AI一茶くん」の開発をスタートさせる。ニューラルネットワーク、ディープラーニング、機械学習、ロボティクスなどの研究を続けながらベンチャー企業との連携も積極的に進めている。
著書に『人工知能が俳句を詠む』(共著、オーム社)、監訳書に『人工知能 グラフィックヒストリー』(ニュートンプレス)などがある。
■大塚 凱(おおつか・がい)
俳人、俳句同人誌「ねじまわし」発行人、イベントユニット「真空社」社員。
1995年、千葉県に生まれる。中学生時代から俳句を始め、高校時代には、全国高等学校俳句選手権大会(俳句甲子園)に3年連続で出場し、2013年の第16回大会ではチーム優勝を果たした。2018年から「AI一茶くん」の開発チームに協力している。
第7回石田波郷新人賞(2015年)、第2回円錐新鋭作品賞夢前賞(2018年)を受ける。