花のように、自然の中に 江戸の空には鴇(トキ)が飛んでいた
大川公一 (著)
穏やかでやわらかい倫理 日本の芸術を研究してみると、あきらかに 賢者であり哲学者であり知者である人物に出合う。 彼はただ一茎の草の芽を研究しているのだ。 彼ら自らが花のように、自然の中に生きていく―― (ゴッホの手紙、テオドル宛より) 少年時代に経験した自然の豊かさと 青年時代に抱いた日本の西欧型近代化への疑念 それは一つの大きな問いとなって 文学、美術、哲学・思想、歴史、宗教学、民俗学、 文化人類学、考古学等、多岐に渡る書物を繙かせた。 長年の誠実な思索が、読者に幸せに生きる糸口を提供する
著者について
1947(昭和22)年、静岡県伊豆の国市に生まれる。東京大学文学部国文学科卒業。 著書に『竹林の隠者 富士正晴の生涯』(影書房)、『攻めダルマ蔦さん 池田高校・蔦文也監督遠望』(アーバンプ出版センター)、『無欲越え 熊谷守一評伝』(求龍堂)、『青春小諸義塾 サムライ教師と未来の学校』(信濃毎日新聞社)がある。
出版社 : 未知谷
発売日 : 2022/12/12
単行本 : 184ページ